「TSUTAYA TV」 4K トライアル配信サービス開始、マイクロソフトのクラウド基盤を全面採用

[2016年11月9日]

株式会社TSUTAYA
日本マイクロソフト株式会社

クラウド活用によるコスト削減で 4K コンテンツでも追加料金を不要に

 

株式会社TSUTAYA(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼COO:中西一雄、以下「TSUTAYA」)は、日本マイクロソフト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長:平野 拓也 以下「日本マイクロソフト」)のクラウドプラットフォーム Microsoft Azure を活用し、動画配信サ-ビス「TSUTAYA TV」(http://movie-tsutaya.tsite.jp/netdvd/vod/top.do)における4K UHDTV(以下 4K テレビ) 向け動画コンテンツのトライアル配信を2016年11月9日より行うことを発表いたします。

市場の背景

現在、家電市場において高精細でより多チャンネルのコンテンツを楽しめる4Kテレビの需要は近年高まっており、各家電メーカーから新製品モデルが矢継ぎ早に出荷されているほか、売上シェアでは全体の42%、出荷台数シェアの約18%である13万1000台が4K放送に対応しています。(※1) 同様に、テレビをインターネットへ接続することで、好きな時に映画やドラマなどの動画コンテンツを視聴でできるビデオオンデマンド型のサービス事業も伸びており、海外コンテンツを含む新規参入が相次いでいます。その一方、その地上デジタル放送等での4K放送対応は後れを取っているのが現状で、市場ではより安価に4K対応の視聴コンテンツが拡充されることが強く求められていました。

(※1)一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)調べ

4Kコンテンツトライアル配信サービス概要

TSUTAYAは、2015年8月末に動画配信サービスを一新し、新しい「TSUTAYA TV」を提供開始しており、これまでのDVD・CDが借り放題となっていた「TSUTAYA DISCAS」で提供していたネット宅配レンタルサービスをベースに、新たに動画見放題サービスも付け加えることでTSUTAYAにしかできない業界唯一の「動画見放題」+「ネット宅配レンタル」を実現したサービスとして、国内有数の会員登録を有しています。この「動画見放題」サービスでは、日本マイクロソフトのMicrosoft Azure上のメディア配信基盤であるAzure Media Servicesを活用することで、PCやタブレット端末のみならず、Android や iPhone 等のスマートフォンといったそれぞれのデバイスの特性に合わせたマルチプロトコルでの配信を可能とし、マルチデバイス対応の「動画見放題」サービスを実現しました。

レンタルDVD事業からコンテンツ配信サービスにも時代を先取りし、大きくビジネスを拡充し続けるTSUTAYAは、今後日本のお客様へ、いち早く高精細の4K対応のコンテンツをお届けすることを目的に、動画見放題サービスをご登録いただいたお客様向けに視聴できる4Kトライアル配信を2016年11月9日より開始いたします。今回のトライアル配信では、LGエレクトロニクス社製 2016年モデルの4Kテレビを皮切りにサービス提供を開始いたします。

コンテンツ配信基盤としてMicrosoft Azureを採用

4K対応の映像コンテンツは高精細ゆえに、全体のデータサイズが大きくなるため、配信システムやネットワークの負荷が高くなってしまいます。この課題をクリアしつつ、4Kという高精細な映像を安定して配信し、加入者の増加に耐えうるサービスを提供するには、柔軟に拡張できるスケーラビリティを持ったコンテンツ配信基盤が必要不可欠です。

TSUTAYAは上記の課題を解決するコンテンツ配信基盤として、動画見放題サービス「TSUTAYA TV」で実績のあるAzure Media Servicesを引き続き採用し、4Kコンテンツの映像圧縮エンコード(※2)および配信を行うこととしました。Azure Media Servicesを活用することで、4Kコンテンツにおいても、コンテンツの著作権保護機能や、マルチデバイス向けのコンテンツ配信機能を低コストで実装できることから、今回の4Kコンテンツの視聴にも追加料金が不要というビジネスモデルを実現することが可能になりました。

(※2) 高精細化に伴う映像データのデータサイズ増加を防ぐため、映像業界では国際標準技術としてHEVC/H.265と呼ばれる新しい映像データの圧縮技術の開発・標準化を進めていますが、Azure Media ServicesではこのHEVC/H.265技術を使った映像圧縮エンコード機能を2016年9月に発表しました。(発表ブログ(翻訳) )

今後の展開

TSUTAYAと日本マイクロソフトはこの「TSUTAYA TV」において、2016年11月9日からのトライアル配信を経て、ユーザーの4K高精細動画のニーズを図りたいと考えています。そして、将来的には本格サービス展開の開始を目指しています。さらにTSUTAYAは対応テレビに関しても現在のLGエレクトロニクス社製モデルから、多くの4K テレビに対応する事を検討しています。TSUTAYAの従来のレンタルDVD事業から、さらなるオンデマンドコンテンツサービス事業としての変革を支えるため、日本マイクロソフトはさらなるサービスの拡充に必要な技術の提供と支援を行っていきます。

【株式会社TSUTAYAについて】
HP:https://www.tsutaya-ltd.co.jp/
本社所在地:東京都渋谷区南平台町16-17 渋谷ガーデンタワー
代表者:代表取締役社長 兼 COO 中西 一雄
従業員数:2,291名(アルバイト含む、2016年4月1日現在)
事業内容:生活提案の場としての「TSUTAYA」の企画ならびにFC展開事業
ネット分野における生活提案プラットフォーム企画・運営事業

【日本マイクロソフト株式会社について】
日本マイクロソフトは、マイクロソフト コーポレーションの日本法人です。マイクロソフトは、モバイル ファースト&クラウド ファーストの世界におけるプラットフォームとプロダクティビティのリーディングカンパニーで、「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとしています。
日本マイクロソフトは、この企業ミッションに基づき、「革新的で、安心でき、喜んで使っていただけるクラウドとデバイスを提供する会社」を目指します。

マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。

日本マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/

* Microsoft、Azure は、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
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