Starting to Evolve Our Organization and Culture (マイクロソフトの組織と文化の革新を始めるにあたって)

[2014年7月18日]

From: サティア ナデラ (Satya Nadella)
To: マイクロソフト全社員
Date: July 17, 2014 at 5:00 a.m. PT
件名: マイクロソフトの組織と文化の革新を始めるにあたって

 

先週、私からみなさんに宛てたメールの中で、私は、プロダクティビティとプラットフォーム企業としてのマイクロソフトの戦略的方向性をまとめました。しかし、明確なフォーカスを行なうことは旅路の始まりであって、その目的地ではありません。より困難な取り組みは、マイクロソフトの理想を現実のものにするための組織と文化を作り出すことです。本日、マイクロソフトが今後どのように進んで行くのかについて説明します。そして7月22日の公式な業績発表の場で、イノベーションの投資をどこにフォーカスさせていくかについて、さらに具体的な情報を公表します。

マイクロソフトの理想に向けた組織を構築するための最初の取り組みは人員の再編です。これを念頭に置き、今後1年間に全体で最大18,000のポジションの削減を開始します。このうち、製造部門を含む約12,500のポジションが、ノキアのデバイスおよびサービス事業とのシナジーと戦略的整合性の確保を理由、とするものです。今は、最初の13,000のポジションの削減を開始しようとしており、削減の対象となる社員の大部分に対して今後6か月間に通知が行なわれる予定です。一部の領域で人員削減を行なっている一方で、他の戦略的分野では人員を追加している点に留意してください。このプロセスは、可能な限り慎重かつ透明性が高い形で行っていくことを約束します。この組織再編により影響を受けるすべての社員に対して退職手当を支払います。また、多くの地域では転職の支援も提供します。全ての人が当社に対して行ってきた貢献にふさわしい敬意を表します。

本日中にSenior Leadership Teamのメンバーがみなさんの組織の今後に関する追加情報を提供します。今回の人員削減は、2つの目標を念頭において推進されています。組織の簡素化、そして、ノキアのデバイスおよびサービス部門の相乗作用と戦略的整合性の向上です。

第一に、アカウンタビリティ(説明責任)を高め、より俊敏で迅速になるために働き方をシンプルにします。エンジニアリングプロセスを改革していく中で、私たちの今までのやり方も変わっていきます。さらに、情報の流れと意思決定を加速するために、マネージメントの階層を上下、そして、横方向の両面で削減する予定です。これには、組織のフラット化、そして、ピープルマネージャーの権限範囲の拡大が含まれます。また、ビジネスプロセスとサービスモデルも、よりしなやかで効率的になり、チーム間の信頼関係を高めたものになります。このような変革の総合的な結果として、マイクロソフト全体でのチームの生産性と影響力が向上します。この変更はマイクロソフトの社員とベンダー社員の両方に影響を与えます。各組織は異なる箇所から始め、異なるペースで前に進んで行くことになります。

第二に、マイクロソフトはノキアのデバイスおよびサービス関連チームを統合に取り組んでいます。昨年9月に買収を発表した際に公約しシナジーを実現します。ノキアにおける自社製の携帯電話製品のポートフォリオはマイクロソフトの戦略的方向性に合致したものになります。高価格帯でのシェア獲得のために、マイクロソフトのデジタルワークとデジタルライフのエクスペリエンスを表現し、活気あるものとする強力なイノベーションにフォーカスしていきます。さらに、一部のNokia Xの製品設計を、Windowsが稼働するLumia製品へと変えていきます。これは、低価格のスマートフォン市場での成功につながり、Windows ユニバーサル アプリへのフォーカスとも整合性がとれています。

これらの変革の意思決定は困難ですが、不可欠です。みなさんには、私の月次のQ&Aイベントに是非出席していただきたく思います。イベントに参加して思っている質問を投げかけてください。マイクロソフトの組織と文化を変革していく方策を始めていく上でのみなさんのサポートに感謝します。

サティア

マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。

日本マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/

*Microsoft、Windows は、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
*Windows の正式名称は、Microsoft Windows Operating System です。
*その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

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