[2015年1月15日]
パートナー企業 34 社とともに Microsoft Azure を専用線で提供
日本マイクロソフト株式会社（本社：東京都港区、代表執行役 社長：樋口 泰行、以下 日本マイクロソフト）は、日本市場におけるクラウド事業を強化するために、パブリッククラウドサービス「Microsoft Azure」（以下 Azure）とお客様のデータセンターや社内システムとを専用線でつなぐ、閉域網接続サービス「ExpressRoute」を2015年1月15日（木）より開始します。
本サービス基盤を日本マイクロソフトと共に提供するExpressRoute 接続事業者には、2014年7月に発表した株式会社インターネットイニシアティブ（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：勝 栄二郎、以下 IIJ）に、新たにエクイニクス・ジャパン株式会社（本社：東京都港区、代表取締役 兼 北アジア統轄 古田 敬、以下 エクイニクス）が加わります。IIJは、導入時に必要な機器の設置や運用、管理なども一括して行う「フルマネージドサービス型」を、主に大規模企業向けに提供するのに対して、エクイニクスは、お客様がエクイニクスのパートナー企業からサービスや接続回線を自由に選択し、自社で設計・運用する「フレキシブルサービス型」を、主に中小規模事業者や大規模企業の事業部向けに提供します。
日本マイクロソフトでは、2014年2月より国内のデータセンター（Azure 日本データセンター）から Azure を提供していますが、今回 閉域網接続サービス「ExpressRoute」を開始することで、機密情報を取り扱う、または、高パフォーマンスなネットワークが必要などの理由でこれまでパブリッククラウドサービスの利用に抵抗があったお客様が、インターネットの公衆回線網を経由せずにネットワーク帯域が保証され、かつ、より信頼性が高く強固なセキュリティ環境を維持しながら、自社のオンプレミス環境の延長線上として国内のデータセンターにある Azureを利用できるようになります。
「フレキシブルサービス型」、「フルマネージドサービス型」ともに、Azure 日本データセンターの東日本・西日本リージョンと、お客様のデータセンターや社内システムとを接続させて閉域網サービスを提供します。さらに、両ExpressRoute 接続事業者のパートナー企業の通信事業者やシステムインテグレーター計34社（2015年1月15日現在）からサービスを提供するため、日本全国で閉域網回線を含めたIT資産の冗長化を図りたいお客様のご要望に応えることもできます。閉域網接続サービスを、フルマネージドサービス型とフレキシブルサービス型の 2種類で提供するのは、国内で利用可能なグローバルなクラウドサービスとしては Azure の ExpressRouteが初となります。
日本マイクロソフトでは、閉域網接続サービス「ExpressRoute」の開始により、より幅広い日本の企業においてクラウドの活用をさらに促進できるものと考えており、今後3年間に、1,200社のお客様に本サービスを利用いただくことを目標としています。
■ 2つの閉域網接続サービスの違い
| IIJ との閉域網接続サービス | エクイニクスとの閉域網接続サービス | |
| 特徴 | フルマネージドサービス型 | フレキシブルサービス型 |
| どのような お客様に 適している サービスか |
• 大規模企業 • 導入時に必要な機器の設置や設定から運用・管理まで全てお任せしたい • 利用通信量を気にせず使いたい |
• 中小企業事業者や大規模企業の事業部 • セキュリティ要件を満たしながら自由にサービスを選びたい • グローバル展開したい • 利用する分だけを支払いたい |
| 利用可能帯域 | 10Mbps, 100Mbps, 200Mbps, 500Mbps, 1Gbps |
200Mbps, 500Mbps, 1Gbps, 10Gbps |
| 利用料金 | 月額固定・使い放題 受信：月額固定 送信：月額固定 |
定額―定量を超えた分は従量課金 受信：月額固定 送信：従量課金 |
| 設定作業 | • IIJ、もしくは、IIJ が連携する通信事業者やシステムインテグレーターが包括的なサービスを提供。お客様による設計・運用作業は不要 | • お客様自身で最適な通信事業者やシステムインテグレーターを選択 • お客様自身、もしくは、通信事業者・システムインテグレーターが設計・運用 |
| キャンペーン *1 | 10Mbps スモールスタートキャンペーン • ExpressRoute利用料金 6ヶ月間無償 • IIJ サービス料金 利用開始から 月額費用最大6ヶ月無償 *2 |
新規契約キャンペーン • エクイニクスサービス料金 1Gポート2本について初期費用及び、12ヵ月間月額費用無償 *3 |
*1 キャンペーン期間：2015年1月15日（木）～6月30日（火）
*2 キャンペーン期間中に年間契約したお客様の利用開始から月額費用６ヶ月分を無償にします（別途初期費用が必要）。キャンペーンの詳細：http://www.iij.ad.jp/biz/cloudex/
*3 期間内に、ラック込でエクイニクスサービス（エクイニクス クラウドエクスチェンジサービス）を新規購入された場合
[ExpressRoute 接続事業者によるサービス提供イメージ]
通信事業者及びシステムインテグレーター計34社の情報は添付資料を参照下さい。
また、サービスの詳細は下記Webページを参照下さい。
http://www.microsoft.com/ja-jp/server-cloud/azure/solutions/Secure-Network/default.aspx
■ 積水化学工業株式会社およびマンパワーグループ株式会社が採用表明
積水化学工業株式会社（本社：大阪府大阪市）は、経営情報の見える化を推進する中で、海外拠点の業績データを同じ切り口で分析して迅速且つ正確な経営判断を行えるよう、ITガバナンスを強化してきました。積水化学工業株式会社 経営管理部 情報システムグループ長 寺嶋 一郎氏は、ExpressRoute採用決定にあたり、次のように述べています。
「積水化学工業では、海外拠点ごとに導入していた統合型業務パッケージ（ERP）を Microsoft Dynamics AX に統合することで、日本における一元的なデータ管理を推進しています。既存システムとの連携にあたり高速で信頼性の高いネットワーク接続を確保することは、業務を遅延なく安心して遂行するうえで必須条件でした。そのような状況において、日本国内でのデータ管理、ネットワークおよびセキュリティ面での機能強化、トラブル発生時のサポート体制といったエンタープライズ活用における信頼性を高く評価して Microsoft Azure および ExpressRoute の採用に至りました。今後の海外展開においても、海外のAzureデータセンターおよび ExpressRoute の活用を検討していく予定です。」
また、マンパワーグループ株式会社（本社：神奈川県横浜市）は、オンプレミスとクラウドサービスの間でデータを適切かつ安全に移動・配置させることで俊敏かつ確実な事業戦略の推進を目指しており、その方針の一環として今回の ExpressRoute の採用を決定しています。マンパワーグループ株式会社 執行役員 情報システム部 部長 佐藤 康夫氏より、以下のコメントをいただいています。
「マンパワーグループでは、人材派遣の登録者データをはじめとする多くの重要なお客様情報を保有しています。災害対策や事業継続性を確保するためにディザスタリカバリー環境を構築する予定ですが、まずそれらの重要なデータを移動させる上で、ネットワークレイヤーからセキュリティの確保が必須であったことが、閉域網接続の ExpressRoute を採用した最大の理由です。今後は基幹システムと Azure上に構築するシステムとの連携を拡張していく予定であり、より高速なパフォーマンスが要求されます。ExpressRoute がセキュリティ確保に加えて高パフォーマンスを実現してくれることを期待しています。」
IT環境が「モバイルファースト、クラウドファースト」へ進展する中、日本マイクロソフトのクラウド事業も急速に成長しています。日本マイクロソフトでは、革新的なパブリック、プライベート、そしてハイブリッドクラウドサービスを提供することで、継続的にお客様の要望に応えていきます。
日本マイクロソフトは、パートナー各社との連携を拡充することで、日本企業のワークスタイル変革、営業力強化支援、グローバルビジネスの拡大など、クラウドサービスを活用したプロダクティビティ(生産性)向上と企業競争力の強化に、より一層貢献していきます。
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マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。
日本マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/
*Microsoft、Azure、ExpressRoute、Microsoft Dynamics は、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
*その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
