AI for Earth の発表: 地球の未来のために AI を活用するマイクロソフトの新プログラム

[2017年7月12日]

Posted by: ブラッド スミス (Brad Smith)
プレジデント兼最高法務責任者

 

本日(7月12日)、ロンドンで開催された AI のイベントにおいて、マイクロソフトは、今日の重大な環境問題の解決に人工知能の力を活用することを目的とした、AI for Earth という新プログラムを発表しました。持続可能性に深くコミットしたテクノロジ企業として、マイクロソフトは、自社業務だけではなく、より良い健全な未来に向けた広範なイノベーションを行うことに責任を負っていることを理解しています。

マイクロソフトは、人工知能を研究者や組織に提供することで、水資源、農業、生物学的多様性、気候変動に関連した重要課題の解決を支援できる新たなデータ洞察を獲得できることの可能性に大きな期待を寄せています。

マイクロソフトは、クラウドと AI 関連のコンピューティングリソース、テクノロジトレーニング、先駆的プロジェクトへのアクセスを提供し、来年度200万ドルを投資します。そしてこの取り組みを推進するために、Microsoft Research において計算生態学の主任研究員を長きにわたり務めてきたルーカス ジョッパ (Lucas Joppa) を主任環境サイエンティストに任命しました。

AI for Earthの必然性

物理的な世界や自然界における変化の規模とスピードは新たなソリューションを求めています。しかし、最新の革新的テクノロジは高額であり、コンピュータに関する専門知識も要求されることから、多くの研究者や非政府組織にとって手の届かないものでした。AIがこれらの重要なグループによりアクセスしやすくするために、マイクロソフトは以下の 3 つの柱に基づいたプログラムを設計しました。

  • アクセス: 研究者や組織によるクラウドと AI コンピューティングリソースへのアクセスを支援する補助金の新たな出資制度を設けます。これには、Azure の計算時間へのアクセスと Azure 上のデータサイエンス向けバーチャルマシンサービスへのアクセスが含まれます。補助金の申請は本日より開始されます。
  • 教育: どのような AI ツールが利用可能か、それらのツールをどのように使えるか、特定のニーズにどのように対応できるかを人々や組織が理解するための新しい研修と教育の機会を提供します。マイクロソフトのアプローチは、より多くの人々にリーチするための一般の研修セッションから、特定分野における小規模な学術者会議や奨学生に対する研修の提供まで、広範なものから奥深いものまで含んでいます。
  • イノベーション: マイクロソフトは、AI の能力と潜在性に基づいたイノベーションを行えるよう他者を支援したいと考えています。AIが結果をより迅速かつ正確で効率的に提供することを示すための先駆的プロジェクトにおいて他者と協業しています。既に 3 つのプロジェクトが進行中です。正確な環境保護活動を支援するための土地被覆マッピングを実現するプロジェクトやセンサー、ドローン、データ、ブロードバンドネットワークによりスマートアグリカルチャーを実現するプロジェクト、そして、リモート追跡と種の健康の監視をするため、マイクロソフトのスマート蚊取り装置の有効性をテストするプロジェクトです。

マイクロソフトの目標は、より持続可能性が高い未来を作り出すために、影響力がある新しいやり方で他者を支援することです。本プログラムは、AI を民主化し、持続可能性を世界的に推進するというマイクロソフトのコミットメントを拡張するものです。また、世界規模で慈善活動、コネクティビティの進化、テクノロジのアクセシビリティを組み合わせることで、イノベーションのペースを加速できるというマイクロソフトの経験に基づいたものでもあります。

地球のためにより健全で持続可能な未来を作るためにやるべき仕事は溢れています。時間は限られており、リスクは高まっています。AI for Earth は、長い取り組みの最初のステップにすぎないことを、マイクロソフトは認識しています。しかし、今までの経過を見れば、未来に関して安心できそうです。この信念を現実のものとするために、現在そして将来のパートナーと協業していけることを楽しみにしています。

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