お客様を支援する:マイクロソフト第 1 四半期決算の背後にあるイノベーションのストーリー

ブログ投稿日:2018年10月24日
Posted by: ジャドソン アルソフ
Worldwide Commercial Business
エグゼクティブバイスプレジデント

イラストレーション:エリ ノイゲボーレン (Eli Neugeboren)
イラストレーション:エリ ノイゲボーレン (Eli Neugeboren)

マイクロソフトの第 1 四半期の決算報告では、業種やソリューション分野を問わず、エンタープライズのお客様における好調な業績が継続していることを示しています。この動向は、業界の垣根を越えたパートナーシップや、企業が競合優位性を獲得し、自身の顧客にとっての価値創造を変革する支援など、クラウドや AI のイノベーションを通してお客様の成功へのマイクロソフトのコミットメントを反映したものです。

この四半期におけるパートナーシップという観点で言えば、マイクロソフトは、Adobe そして SAP と共に Open Data Initiative を立ち上げました。この取り組みは今日の企業が直面する最大の課題のひとつに対応することを目指しています。その課題とは、顧客との対話データと業務データ間の障壁であり、これが、顧客体験向上のためにリアルタイムでデータを結び付け、洞察を獲得し、価値を抽出する上での妨げになってきました。既に、Unilever、Coca-Cola Company、Walmart といった消費者向け分野のリーダー企業がこの取り組みに強い関心と支援の意思を示していることをご報告します。

クラウドと AI の領域では、MastercardVolkswagen GroupBuhlerGrabSodexo といった多様な企業が、支払処理、コネクテッドカー、配車アプリ、食品安全、施設管理などにおけるイノベーション推進のためにこれらのテクノロジを採用しています。これらのお客様は、クラウドからエッジに至るまで一貫したコンピューティングスタックを所有することの価値を認識していますが、同様のお客様は他にもいらっしゃいます。第 1 四半期に特に印象的だったお客様のイノベーション事例の一部をご紹介しましょう。

ベルギーの醸造会社 Anheuser-Busch InBev の業務はシリコンバレーの Beer Garage やインドのバンガロールの Global Analytics Center にまで及びますが、同社は、事業の成長と持続可能性を推進するために IT 運用をクラウドに移行しています。クラウドにより、このビール業界の大手企業は、データの縦割り状態を排除したグローバルな分析プラットフォームを構築し、事業に対する洞察力を高めることができました。

Shell は、掘削装置の生産性向上、そして、4 万 4,000 店のガソリンスタンドにおける顧客とサービス担当者の安全性向上のために、Azure、IoT、そして、マシンビジョンなどの AI に投資しています。具体的には、Shell は、監視カメラの映像とIoTを活用して、危険を自動的に検知し、サービス担当者に警告を送ることで、迅速な対応と問題の排除をできるようにするクラウドベースのディープラーニングソリューションを試行しています。また、Shell は、C3 IoT とマイクロソフトを AI 分野の公式パートナーとし、C3 IoT のプラットフォームを Azure 上で展開していくことを発表しました。

CBRE は、スペースの有効活用やテナントの体験向上のために IoT を活用しています。この世界最大の事業用不動産サービス企業は、ビルに室温センサーやモーションセンサーを設置し、ワークプレースの状態をより良く理解できるようにしました。これらのセンサーにより、Exchange 上では予約済みとされている部屋が実際は空き状態であることをリアルタイムで知ることができます。また、同社は、Azure Digital Twins 上で構築されたモバイルアプリ CBRE 360 を開発し、Surface Hub や Skype Room System などの特定の設備のある会議室を検索できるようにしています。

エネルギー業界のリーダー Chevron は、グローバルな業務で数 100 台のHoloLens を展開し、既に定量的な効果を得ています。過去には、たとえば、ヒューストン在住の同社検査官は設備のチェックのために毎月シンガポールに出張していましたが、現在では、Dynamics 365 Remote Assist を使用してリアルタイムの検査を行い、問題を発見したり、迅速な承認を行ったりできるようになりました。

金融サービス業界では、Nasdaq が、MarketSite ストリーミングサービスを Azure 上で稼働していることを発表しました。また、有名なタイムズスクエアでの MarketSite の体験を、サンフランシスコ、ストックホルム、シドニー、バンガロールでも提供する計画です。Nasdaq MarketSite は、1,900 万個のLEDを使用した 7 階分サイズのマルチメディアスクリーンで知られています。MarketSite は、Nasdaq の上場企業向けにイベントの体験も提供しています。

日々の作業の効率化という点では、Microsoft 365 が、Goodyear、Rogers といったあらゆる規模の企業のモダンワークプレースにおいて従業員を支援しています。カナダの大手メディア企業 Rogers は、2 万 6,000 人の従業員向けに、Microsoft 365 と Windows 10 によるコラボレイティブでアジャイルなワークプレースを構築しました。マイクロソフトのモダンなワークプレースソリューションにより、Rogers は IT 環境をシンプルにし、セキュリティ要件に対応し、場所やデバイスにかかわらず従業員の生産性を向上できるようになりました。

これらの事例は、あらゆる業界、あらゆる地域で起きているクラウドと AI によるイノベーションのほんの一部に過ぎません。デジタルトランスフォーメーションが、人々、データ、プロセスを組み合わせ、新たな価値と競合優位性を提供できることが示されています。マイクロソフトは、これらのお客様による未来のビジネスを目指したデジタルの旅路をお手伝いできることを大変誇りに思っています。

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