企業の AI 利用促進を支援する一連の最新テクノロジとお客様事例を発表

当リリースは 2018 年 11 月 14 日に米国で発表したブログの抄訳をベースにしています

クリス ステッキビシュ (Chris Stetkiewicz)

Julia White (Azure Marketing 担当コーポレートバイスプレジデント)  サンフランシスコでの AI イベントにおける講演にて 写真:John Brecher
Julia White (Azure Marketing 担当コーポレートバイスプレジデント)  サンフランシスコでの AI イベントにおける講演にて 写真:John Brecher

今週、マイクロソフトは、企業や組織に大きな利益をもたらす AI 導入を支援する最新のテクノロジを発表しました。

ほとんどの企業が AI の活用を目指している中で、適切な活用法に悩む企業もあります。業界アナリストが、今後数年間における AI 導入の爆発的増加を予測する一方で、依然として多くの企業が、AI 導入について社内の障壁に直面しているとも述べています。

AI の膨大な可能性を発揮するためには、業界リーダーが、より迅速かつ直観的で、有用な AI 関連テクノロジを提供するだけでなく、AI テクノロジに対する信頼を獲得しなければならないと、マイクロソフトの経営陣はこれまで述べてきました。

お客様の AI 活用を支援する

マイクロソフトは様々な方法でお客様の AI 導入を支援してきました。たとえば、インテリジェントエッジやリモート環境、企業内ネットワークなど、様々な場所で AI を展開するための柔軟な選択肢を提供することなどが含まれます。

今週、マイクロソフトは、Cognitive Services をコンテナ上で稼働できるようにした最初の企業になったことを発表しました。Azure Cognitive Services は、画像認識などの AI 機能を自分のシステムに追加できるツールです。コンテナのサポートにより、企業は、パブリッククラウドに簡単にアクセスできない場合でも、AI ツールを活用できます。

マイクロソフトのコンテナ化された Cognitive Services は、文字認識によって画像から単語を検出し、重要なフレーズを抜き出し、文章の結論を分析し、画像に含まれる顔を認識するための API を提供します。これらの最初にコンテナ化されたサービスは、現在プレビュー版を提供中であり、今後さらに多くのサービスが対象になります。

多くのビジネスリーダーは、AI 導入の障壁として、データサイエンス関連の専門知識不足を挙げています。このような状況を改善するため、マイクロソフトは、コードディングを必要とせず、ビジネス分析やデータ可視化ができる Power BI のよりシンプルな AI 機能のプレビュー版を提供しています。これらのアップデートにより、コーディングのスキルにかかわらず、企業全体のユーザーがデータに隠された洞察を発見できるようになります。

コミュニケーション、音声、言語に関するアップグレード

AI の最も有望な領域のひとつが音声認識、翻訳、対話ベースのやり取りなどのコミュニケーション関連テクノロジです。コンピューターの音声はより自然になっており、AI により翻訳機能の向上、より便利なチャットボット、カーナビゲーションの強化などが実現しています。

今週、マイクロソフトは、対話型 AI の活用を推進するためのツールを発表しました。 現在はプレビュー版のオープンソースシステムにより、エンタープライズレベルのバーチャルアシスタントを数分で開発できます。

また、マイクロソフトは、自社の研究所による世界最先端の翻訳機能の一部を一般利用可能にしたことを発表しました。また、人間の音声とほとんど区別できないデジタル音声を生成可能な新しいテキスト自然音声合成システムを Azure Cognitive Services におけるプレビュー版として提供開始しました。このテクノロジにより、チャットボットやバーチャルアシスタントとのやり取りをより自然にしたり、電子書籍などのデジタルテキストをオーディオブック化したり、カーナビゲーションなどのサービスを強化できるようになります。

さらに、マイクロソフトは、Unity Technologies のゲーム開発プラットフォームを AirSim のレンダリングエンジンとして開発者が利用可能になったことも発表しました。AirSim は、ドローンなどの自律型システムが、現実世界でAI をどのように活用できるかテストするためのマイクロソフトのオープンソースプラットフォームです。開発者や研究者は GitHub上で AirSim にアクセスできます。

 

ボット開発ツールとガイドライン

また、今週に、マイクロソフトは、ボットなどの対話型 AI ツールを信頼できる形で開発するためのガイドラインを公表しました。このガイドラインはマイクロソフト自身が Cortana や Zo などのツールを開発してきた経験に基づくものであり、雇用、金融、肉体および精神の健康などの用途にボットを設計する際の考慮すべき事項が含まれています。

さらに、マイクロソフトは、対話型 AI およびボット開発機能で知られているソフトウェア製品設計および開発スタジオである XOXCO を買収することに合意したと発表しました。

加えて、マイクロソフトは Azure Bot Service の複数のアップデートも発表しました。これには、ボットの開発を効率化する Bot Framework SDK and Tools バージョン 4.1 の一般提供開始が含まれます。

お客様の事例

AI テクノロジの導入に苦心する企業もいる一方で、自社のビジネスに取り込み成果を上げている企業もいます。

Adobe は、対話型 AI ツールを使用した Experience League を開発し、顧客にパーソナライズされた体験を提供し、チャットボットにより顧客のサービスを向上しています。

Anheuser-Busch InBev は、自社のサイロ化したデータ基盤を改修し、Azure クラウド上で世界的な分析プラットフォームを構築しています。Budweiser、Corona、Stella Artois のメーカーである同社は、AI と機械学習を活用し、ドローンや衛星で収集した収穫データを分析して大麦農家の効率性向上を支援しています。

ゴルフ業界のスタートアップ企業 Arccos は、Azure Machine Learning StudioAzure Kubernetes ServiceAzure Cosmos DB データベースを使用し、ゴルファーのショット毎に AI を活用したバーチャルキャディのアドバイスを提供しています。

Walmart は、AI のイノベーションを推進するために、テキサス州オースチンのテクノロジセンターに「Cloud Factory」を追加しました。マイクロソフトと Walmart の共同エンジニアリングチームが、数 1000 もの社内ビジネスアプリケーションを、Microsoft Azure 上に移行すると共に、新しいクラウドネイティブのアプリケーションを構築します。

また、マイクロソフトは、データに関する洞察をより高速に、正確に、ユーザーに近いところで提供するための強力な処理能力を活用したアプリケーションのテストベッドである、カーネギーメロン大学の Living Edge Laboratory にクラウド関連のハードウェアとサービスを寄付していることを発表しました。

マイクロソフトは、Azure Data Box Edge、Azure Storage サービス、そして、エッジにおける先進的機械学習と AI 向けの Azure クレジットを寄付し、Intel とのパートナーにより Azure Stack 統合システムを寄付します。この寄付活動の一環として、マイクロソフトは、Open Edge Computing Initiative に参画します。

関連資料:
Learn more about Microsoft’s AI in business announcements

 

【日本マイクロソフト株式会社について】
日本マイクロソフトは、マイクロソフト コーポレーションの日本法人です。マイクロソフトは、モバイル ファースト& クラウド ファーストの世界におけるプラットフォームとプロダクティビティのリーディングカンパニーで、「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとしています。
日本マイクロソフトは、この企業ミッションに基づき、「革新的で、安心して使っていただけるインテリジェントテクノロジを通して、日本の社会変革に貢献する」企業像を目指します。

マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。

日本マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/

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