国際障害者デー: よりアクセスしやすい世界を創っていくために私たちが出来ること

Jenny Lay-Flurrie
Chief Accessibility Officer

※ こちらのブログは “UN International Day of Persons with Disabilities: Sharing our learnings to create a more accessible world.” の抄訳です。

12 月 3 日は、United Nations International Day of Persons with Disabilities (UNIDPD)(国連国際障害者デー) です。今年のテーマは「より良い復興 (Building Back Better): 包容的で、アクセシブルで、持続可能な COVID-19 後の世界を目指して」です。今の世界で起きていることを考えれば、これほど適切で重要なテーマはないでしょう。

グローバルな新型コロナウィルス感染症 (COVID-19) の流行は障碍がある人々に特に大きな影響を与えており、ソーシャルインクルージョンのギャップを広げています。米国における障碍がある人々の労働市場参加率と失業率は、それぞれ 20.6 パーセントと 11.1 パーセントであり、テクノロジがより良い復興に向けて重要な役割を果たしています。利用率が 30 倍に増加した Microsoft Teams のライブキャプションといったアクセシビリティ機能の大幅な普及、そして、Disability Answer Desk に問い合わせをするお客様の倍増など、既にこの動向が明らかになっています。

また、マイクロソフトの社員も、リモートワークでアクセシビリティ機能を活用しています。CEO のサティアからは、様々な障碍に対応してテクノロジを活用している 5 人の従業員の事例を紹介しました。Akari Solutions などのアクセシビリティソリューションパートナーのすばらしい事例もあります。同社は、最も支援を必要とする人々に支援を提供すると共にユーザーの知識向上を目指して設計された、アクセシビリティとウェルビーイングに関する無料のボット ADI などの包容性向上にフォーカスした創造的テクノロジにより変化を実現しようとしています。

今以上にアクセシビリティが重要だった時はありません。世界中でアクセシビリティが人々の生活を向上させている事例は枚挙の暇がありません。IDPD を祝して、いくつかのすばらしい事例と皆様自身の取り組みで活用できるリソースをご紹介します。

よりアクセシブルで包容的な世界

世界中で、障碍のある人々を人的資源ととらえ、アクセシビリティテクノロジにより活用している組織の数が増しています。

英国: 多国籍製薬企業 GlaxoSmithKline は、背景ぼかしやライブキャプションなどの Teams のアクセシビリティ機能を活用し、従業員のリモートコラボレーションを支援しています。
「誰もがMicrosoft Teams の活用によりコラボレーションを強化していますが、特に障碍のある人々にはそれが当てはまります。」
トレーシー リー ミッチェルソン
(Tracy Lee Mitchelson)
GSK Disability Confidence
プロジェクト責任者

フランス: フードサービスの提供や施設管理事業を展開する Sodexo は、コミュニケーションとコラボレーションのプラットフォームとして Microsoft 365 を使用し、デジタルなアクセシビリティスキルの構築により、従業員が自律的に働けるよう支援しています。
「当社の現場社員は、マイクロソフトのツールがデジタルアクセシビリティに大きく貢献していることを身をもって体験しています。」
ミーガン ホースバーグ (Megan Horsburgh)
Sodexo UK & Ireland
D&I 責任者

インド: 人材サービス企業の v-shesh は、Microsoft Teams を活用し、クラウド上で魅力的な教材を提供し、障碍のある人々がデジタルファーストの経済に参画できるよう支援しています。
「Teams により、当社は包容的な環境を作り出すだけでなく、受講者が未来の仕事に向けて準備できるよう支援しています。」
P ラジャセカハラン (P Rajasekharan)
v-shesh 共同創業者

米国: 住宅ローンサービス企業 Fannie Mae は、Microsoft 365 がデジタルトランスフォーメーションで重要な役割を果たすと考えており、全従業員が自分の可能性を最大限に発揮できるワークプレースを構築しようとしています。
「当社は、あらゆることに対して包容性を念頭においてアプローチしていますが、Microsoft 365 のアクセシビリティツール活用はその一環です。これにより、お客様のニーズに応えられるだけでなく、自然な副産物としてイノベーションも推進されます。」
キャシー ホン (Cassie Hong)
Fannie Mae
Product Designer

包容性 (インクルーシブ) のある復興に向けて

これらは、アクセシビリティによって事業を変革している企業のごく一部です。今まで私が何度も述べてきたように、アクセシビリティは長期間にわたる取り組みであり、私たちは様々な段階にいます。マイクロソフトはこの取り組みにおいて多くを学んでおり、世界をよりアクセシブルにするためにその教訓を活用できることを強く望んでいます。

何から取り掛かるべきか:

  • Accessibility Evolution Model で、アクセシビリティをビジネスのように管理する方法について学びましょう。
  • アクセシビリティの基礎の研修コースを修了し、アクセシビリティと障碍へのインクルーシブ (包容性) に関する知識を向上しましょう。
  • 障碍がある従業員と求職者のために新たに作られた Workplace Resources ガイドを参照し、より包容性のあるワークフォースの構築を目指しましょう。

是非、これらのリソースの内容をご覧になり、よりアクセシブルな世界の一員となるための方法を検討してみてください。パンデミックは不幸な現実ですが、私たちが協力することで包容的な復興が実現できます。詳細情報については、Microsoft.com/Accessibility をご参照ください。

 

関連情報

  • Microsoft Teams 音声読み上げでの利用 第 1 回 ~ 第 6 回
    視覚に障碍のある方にも使っていただけるよう、Microsoft Teams を音声読み上げ機能 (スクリーンリーダー) で利用する方法を動画シリーズでご紹介しています。第 1 回は、オンラインでの会議に参加したり、自分で会議を開催したり、会議中の様々な設定を行う方法をご紹介しています。
  • 2020 年 12 月 3 日公開
    テクノロジが生活の一部になる瞬間: 視覚障碍者用無料アプリ日本語版 Seeing AI が寄り添う、親子の何気ない日常
    https://news.microsoft.com/ja-jp/features/201203-seeing-ai/

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