マイクロソフト、この 1 年のリモートワークの知見と考察を Work Trend Index で発表

働き方が次のフェーズに進む中、独自調査と専門家の洞察から、ビジネスリーダーに必要なトレンドを明らかに

※ 本リリースは、米国時間 3 月 22 日に公開された “Microsoft releases findings and considerations from one year of remote work in Work Trend Index” の抄訳です。

ワシントン州レドモンド – 2021 3 22 マイクロソフトは、年次の Work Trend Index の調査結果を初めて発表しました。同レポートのタイトルは、「次の大きなディスラプションはハイブリッドな働き方–そのための準備とは (The Next Great Disruption is Hybrid Work Are We Ready?)」です。レポートでは、新たな働き方の時代へと進む中、ビジネスリーダーが知っておくべきハイブリッドな働き方に関する 7 つのトレンドを示しています。

レポートでは、ビジネスリーダーはハイブリッドな働き方を通常業務とみなすことに抵抗するだろうとしています。変化に対応するためには、これまでの長期間にわたる思い込みを見直す必要があるでしょう。

Microsoft 365 担当コーポレートバイスプレジデントのジャレッド スパタロウ (Jared Spataro) は、「現時点での選択が、今後何年間も組織に影響を与えることになります。明確なビジョンと成長に向けたマインドが求められる瞬間です」と語ります。「その決断によって、企業文化の形成方法や、人材を確保し維持する方法、コラボレーションとイノベーションを促進する方法など、あらゆることに影響が及びます」

今回の調査結果から、この 1 年で仕事の性質が根本的に変化したことがわかります。

  • Microsoft Teams や Microsoft Outlook でのコラボレーションの傾向から、人的ネットワークは縮小したものの、ハイブリッドな働き方によってそのネットワークの復活が見込めることがわかります。
  • 世界で会議に費やされる時間は 2 倍以上となり、今年 2 月に送信されたメールの数は昨年同月より 400 億件以上増加しました。

メールの数は昨年同月より 400 億件以上増加

  • 職場がより人間らしい場になりました。40% 近くの人が、パンデミックが発生する前よりも職場で自分を完全にさらけ出すことに抵抗感がなくなり、6 人に 1 人が今年同僚と共に涙を流したと答えています。

職場がより人間らしい場になりました。

また、この調査により、現在職場にディスラプションが起こっていることも明らかになりました。

  • 調査対象となった労働者の 73% は、今後も柔軟にリモートワークを選べる状況が続いてほしいと考えています。

調査対象となった労働者の73%は、今後も柔軟にリモートワークを選べる状況が続いてほしいと考えています。

  • リンクトイン (LinkedIn) でのリモートワークの求人数がパンデミック期間中に 5 倍以上増加しました。
  • 世界の労働者の 40% 以上が今年会社を辞めようと考えており、リモートワークが可能となった今、46% が引っ越しの計画を立てています。

世界の労働者の40%以上が今年会社を辞めようと考えておりリモートワークが可能となった今、46%が引っ越しの計画を立てています

つまり、柔軟な働き方への対応によって、誰が会社に残り、誰が去り、誰が入社してくるかといったことに影響が及んでくるのです。

2021 年版の Work Trend Index では、組織がこの変化に対応できるよう、31 ヶ国 31,000 人以上を対象に調査した結果の概要を示すとともに、Microsoft 365 およびリンクトインから得た生産性および仕事のシグナルを集約し分析しています。また同レポートには、コラボレーションや社会資本、職場のデザインなどを何十年にもわたって研究してきた専門家の視点も含まれています。日本も調査対象に含まれており、世界平均と比べ、日本の労働者には以下の特徴が見られます。

  • 生産性が高い (下がっていない) と思っている人が多い:
    日本の労働者の 63% が、生産性レベルは去年と変わらないと回答 (世界平均は 40%)
  • 仕事でより社会的な孤立感を感じている:
    日本の労働者の 35% が、就業日に孤立感を味わっていると回答 (世界平均は 27%)
  • より疲労とストレスを感じている:
    就業日において、日本の労働者の 48% が疲労を感じ (世界平均は 39%)、45% がストレスを感じていると回答 (世界平均は 42%)
  • 転職を検討する可能性が少し低い:
    日本の労働者の 38% が、1 年以内に転職を検討する可能性があると回答 (世界平均は 41%)

日本の労働者の特徴

今回のレポートでは、ビジネスリーダーが新たな働き方の時代へと進む中で知っておくべきハイブリッドな働き方に関する 7 つのトレンドを示しています。

  • 柔軟な働き方は今後も続くでしょう。
  • リーダーは従業員の実態を把握しきれておらず、注意が必要です。
  • 生産性が高まっている一方で、従業員の疲労が見えにくくなっています。
  • Z 世代は危険な状態にあり、あらためて元気づける必要があります。
  • 人的ネットワークの縮小により、イノベーションが危機にさらされています。
  • 信頼によって生産性やウェルビーイングが高まります。
  • ハイブリッドな働き方の世界では、才能があらゆる場にあふれています。

Work Trend Index では、問題点を明らかにするとともに、ビジネスリーダーに必要な変化に向けた 5 つの戦略も示しています。

  • 柔軟性の高い環境で人の力を高める計画を立てましょう。
  • 空間やテクノロジに投資し、物理的な世界とデジタルの世界を結びつけましょう。
  • トップダウンでデジタル疲労対策を実施しましょう。
  • 社会資本と文化の再構築を優先しましょう。
  • 従業員体験を再考し、優秀で多様な人材の維持・獲得を目指しましょう。

「今回のパンデミックでは、COVID-19 (新型コロナウイルス感染症) が発生する以前から起こっていた一部のトレンドが急速に加速する様子が見て取れました。その中で最も興味深いトレンドは、リモートワークの増加です。リモートワークや人材の移動によって機会が民主化される中、スキルがさまざまな場に広がっていることがわかります。今はビジネスリーダーにとって、これまで手に入らなかったさまざまなスキルや才能にアクセスできる絶好の機会です」 — リンクトイン チーフエコノミスト カリン キンブロー (Karin Kimbrough)

調査結果をすべてご覧になりたい場合は、未来の働き方に関するデジタルパブリケーションであるマイクロソフトの Worklab (英語) をご確認ください。

WorkLab について

WorkLab はマイクロソフトのデジタルパブリケーションで、研究と COVID-19 のパンデミックから学んだ教訓に基づき、未来の働き方に焦点を当てています。WorkLab のミッションは、働き方の変化に関する科学的根拠に基づいた知見と、思慮深く説得力のあるストーリーを組み合わせることで、未来の働き方についての対話を広め、その過程にあるお客様を支援することです。

【日本マイクロソフト株式会社について】
日本マイクロソフト株式会社は、マイクロソフト コーポレーションの日本法人です。マイクロソフトは、インテリジェントクラウド、インテリジェントエッジ時代のデジタルトランスフォーメーションを可能にします。「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとしています。
日本マイクロソフトは、この企業ミッションに基づき、「革新的で、安心して使っていただけるインテリジェントテクノロジを通して、日本の社会変革に貢献する」企業像を目指します。

マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフト Web サイトを通じて入手できます。

日本マイクロソフト株式会社 Web サイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Web サイト http://www.microsoft.com/

* Microsoft Teams、Outlook、Microsoft は、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
* Microsoft 365 は、Microsoft Corporation が提供するサービスの名称です。
* その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

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