ネットゼロの未来に向けた取り組みについて: エネルギー企業との協働を加速

著者: ダリル・ウィリス (Darryl Willis)、ルーカス・ジョッパ (Lucas Joppa)

本ブログは、米国時間 3 月 10 日に公開された ”Working toward a net zero future: Evolving our work with energy companies” の抄訳を基に掲載しています。

マイクロソフトは本日、サステナビリティへの目標に対する 2021 年における進捗状況について最新情報を発表しました。この 1 年は進歩と学びの年でした。気候対策への当社の取り組みは、お客様やパートナー様、サプライヤーといった幅広いエコシステムにまで及んでいます。

その中にはエネルギー業界のお客様も含まれています。マイクロソフトでは、同業界の脱炭素化においてテクノロジが重要な役割を果たすと考えており、原則的な形でその取り組みを進めるべきだと考えています。つまり、現在のエネルギーに対するニーズと業界の慣行のバランスを取りながら、未来に向けた考案や開発を進めるのです。

マイクロソフトでは、取り組みの指針となる一連の原則を策定し、この原則をエネルギー業界の既存のお客様やその従業員にも共有しました。透明性の精神に基づき、この原則を外部に公開し、その影響についてより詳細な状況をお伝えしたいと思います。

マイクロソフトのエネルギー原則

マイクロソフトは、低炭素およびゼロ炭素に取り組むエネルギー企業に向けたエンジニアリングへの投資と事業を強化し、エネルギー転換の加速に貢献します。

低炭素やゼロ炭素に焦点を当てたイニシアチブにおいて、エネルギー業界全体の企業と協力関係を拡大することを目指します。これには、再生可能エネルギーや分散型エネルギー資源、電力網管理、炭素管理、水素、地熱、原子力に関するテクノロジや、その他化石燃料事業からの排出量を削減する新興技術などの取り組みも対象となる可能性があります。

マイクロソフトは、エネルギー業界のお客様はもちろん、すべてのお客様がネットゼロへの効果的な取り組みを進められるよう支援することをお約束します。

これには、アドバイスやコンサルティングを行うこと、また技術的および関連分野の専門知識を提供することも含まれます。

マイクロソフトは、市販のソフトウェア技術やクラウドサービスをエネルギー業界のお客様を含むすべてのお客様に販売します。

今後も当社の市販ソフトウェアを、購入を希望するすべての企業に提供します。もちろん、Microsoft 365 や Dynamics 365、Azure クラウドサービス、その他さまざまな既製ソリューションが利用可能です。

マイクロソフトは、炭素のネットゼロを目標とした取り組みを表明しているエネルギー業界のお客様と共に、化石燃料の地下探査と採取に特化したサービスを開発または共同開発するにあたり、技術リソースやエンジニアリングリソースを提供する場合があります。

具体的には、マイクロソフトの技術リソースやエンジニアリングリソースを活用し、エネルギー業界のお客様に向けた専門の地下探査および採取サービスを開発または共同開発することや、(スコープ 1 およびスコープ 2 の排出量全体で) 2050 年またはそれ以前に炭素ネットゼロの目標を達成するとしているエネルギー業界のお客様に対し、マイクロソフト製品やサービスのサブスクリプションを無償で提供することなどです。

マイクロソフトは、2050 年までに炭素ネットゼロ経済を実現するという、社会が達成すべき絶対的な成果によって突き動かされています。また、提案されたソリューションを規範的に捉えるのではなく、発明やイノベーションを促進し、インパクトを与えたいという思いに導かれています。エネルギー転換を成功させるには、エネルギー業界をソリューションの中に取り入れなくてはならないのです。

炭素削減を進め、世界市民の幸福と経済発展を実現し、貧困の緩和にもつながるようなネットゼロで環境的に持続可能な未来を構築するには、社会に新しい常識を迅速に取り入れる必要があることは間違いありません。これは、イノベーションに焦点を当て、難しい選択をする力が必要となる複雑な問題です。マイクロソフトは、その課題解決に引き続き取り組んでいくことをお約束します。

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