Meta、AI イノベーションと PyTorch のコラボレーション強化のために Azure を戦略的クラウドプロバイダーとして選定

AI Platform 担当コーポレートバイスプレジデント
エリック・ボイド (Eric Boyd)

※本ブログは、米国時間 5 月 25 日に公開された “Meta selects Azure as strategic cloud provider to advance AI innovation and deepen PyTorch collaboration” の抄訳を基に掲載しています。

マイクロソフトは、すべての人と組織がより多くのことを達成できるよう支援することを目指した、AI の責任ある発展にコミットしています。ここ数カ月、規模によらずあらゆるお客様の AI ニーズをサポートするための、Azure インフラストラクチャ、Azure Cognitive Services、そして、Azure Machine Learning の進化についてお話ししてきました。一方、世界の主要な研究機関とも密接に連携し、優れた AI の構築を支援することにもフォーカスしてきました。

今日、マイクロソフトは Meta との継続的コラボレーションの拡大を発表します。Meta は、AI の研究開発を加速するための戦略的クラウドプロバイダーとして Azure を選択しました。

今回の関係強化の一環として、Meta は、同社の AI グループの研究開発を加速するために Azure のスーパーコンピューティングパワーの活用を拡大していきます。Meta は、同社の大規模な AI 研究のワークロードの一部に、Azure の最新の仮想マシン (VM) シリーズ (NVIDIA A100 Tensor Core 80GB GPU を使用した NDm A100 v4 シリーズ) による 5400GPU の Azure 専用クラスタを活用していきます。2021 年に、Meta は、Azure の素晴らしいパフォーマンスとスケールを実験した後、同社の大規模 AI 研究の一部に Microsoft Azure Virtual Machines (NVIDIA A100 80GB GPU) の使用を開始しました。Azure プラットフォームの仮想マシン間の GPU 帯域幅は他のパブリッククラウドと比較して 4 倍であり、より高速な分散型 AI 学習が可能になります。たとえば、最近、Meta は、OPT-175B 言語モデルの学習に Azure を使用しています。また、Azure の NDm A100 v4 VM シリーズは、数個から数千個の GPU まで、あらゆる規模のクラスタを自動的かつ動的に構成する柔軟性、そして、実験中の一時停止と再開の機能を提供します。現在、Meta の AI チームは、Azure の利用範囲を拡大し、より多くの最先端の機械学習トレーニングワークロードを導入し、最先端の AI 研究のさらなる推進に貢献しています。

さらに、Meta と マイクロソフトは、Azure 上の PyTorch の採用を拡大し、開発者の実験から本番への移行を加速するためのコラボレーションも行います。Azure は、クラス最高のハードウェア (NDv4s と Infiniband) により、PyTorch ユーザーに包括的スタックを提供します。今後数カ月の間に、マイクロソフトは、Azure 上の PyTorch ベースのソリューションの迅速な実装を促進するために、新しい PyTorch 開発アクセラレータを構築する予定です。また、マイクロソフトは、お客様やパートナーがクラウドとエッジの両方で PyTorch モデルを実運用で展開できるよう、PyTorch のエンタープライズ級サポートを継続して提供します。

Meta の AI 担当バイスプレジデント、ジェローム・ペセンティ (Jerome Pesenti) 氏は次のように述べています。「Azure とのコラボレーションを深め、Meta の AI 研究、イノベーション、オープンソースの取り組みを推進し、世界中のより多くの開発者の方々に貢献できることをうれしく思っています。Azure の計算能力と VM あたり 1.6TB/s の相互接続帯域幅により、私たちは増え続ける学習需要に対応し、より大規模で革新的な AI モデルを適切に処理できるようになりました。さらに、マイクロソフトとの協力により、研究から開発に至る過程で PyTorch を使用する同社のお客様に弊社の経験を活用いただけることもうれしく思います。」

Azure のスーパーコンピューティングパワーを拡張し、世界有数の研究機関の大規模な AI モデルを訓練し、オープンソースのコラボレーションや実験のためのツールやリソースを拡大していくことで、マイクロソフトは、開発者や技術者コミュニティに新たな機会を提供し、世界中のすべての人と組織を支援するというミッションをさらに進めていきます。

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