オラクルとマイクロソフト、Oracle Database Service for Microsoft Azure の提供開始を発表

オラクルとマイクロソフトが提携し、Azure のお客様に Oracle Cloud Infrastructure 上のオラクルのデータベースへの直接的かつ効率的なアクセスを提供

オラクルとマイクロソフト

本プレスリリースは、米国時間 7 月 20 日に発表した “Oracle and Microsoft announce availability of Oracle Database Service for Microsoft Azure” の抄訳です。

オラクルとマイクロソフトは、本日、「Oracle Database Service for Microsoft Azure」の一般提供を開始したことを発表しました。この新しいサービスにより、Microsoft Azure のお客様は、使い慣れたエクスペリエンスで、エンタープライズ・グレードの「Oracle Cloud Infrastructure (OCI)」の「Oracle Database」サービスを容易にプロビジョニング、アクセス、および監視することができます。ユーザーは、Azure 上でアプリケーションの移行や新規構築を行い、OCI 上で稼働する「Autonomous Database」などの高性能、高可用性を備えた「Oracle Database」のマネージド・サービスと連携することができます。

Azure OCI のマルチクラウド機能でお客様に選択肢を提供

過去 20 年以上にわたり、何千ものお客様が、ビジネス・クリティカルなアプリケーションを実行するために、マイクロソフトとオラクルのソフトウェアの連携に信頼を寄せてきました。アプリケーションやデータをクラウドに移行する際、お客様は信頼できるソフトウェア・パートナーによる共同ソリューションを常に求めています。オラクルとマイクロソフトが「Oracle Interconnect for Microsoft Azure」の提供でパートナーシップを結んだ 2019 年以降、11 のグローバル・リージョンで数百の組織がセキュアかつプライベートな相互接続を使用しています。

マイクロソフトとオラクルは、このコラボレーションを拡大し、「Oracle Database Service for Microsoft Azure」により、さらにシンプルなマルチクラウドのエクスペリエンスを提供します。AT&T、Marriott International、Veritas、SGS などの世界的な大企業を含む多くの共通のお客様が、性能、スケーラビリティ、ビジネスのモダナイゼーションを加速させる能力を最適化するために、クラウド・プロバイダー間で最高のサービスを選択したいと考えています。「Oracle Database Service for Microsoft Azure」は、「Oracle Interconnect for Azure」のコア機能に基づいて構築されており、お客様は Microsoft Azure 上のワークロードと OCI 上の「Oracle Database」サービスをより容易に統合することが可能です。お客様は、「Oracle Database Service for Microsoft Azure」の利用、Azure と OCI 間の基礎となるネットワーク相互接続、データを移動する際のエグレスとイングレスに対して課金されることはありません。お客様は、Azure Synapse や「Oracle Autonomous Database」など、その他の Azure またはオラクルのサービスを利用する場合にのみ料金を支払うことになります。

Microsoft Cloud for Industry and Global Expansion のコーポレート・バイス・プレジデントである Corey Sanders 氏は次のように述べています。「マイクロソフトとオラクルは、両社の共通のお客様のニーズをサポートするために協力してきた長い歴史をもっています。今回のパートナーシップでは、お客様がクラウド技術を用いてデジタル・トランスフォーメーションを図る際に、我々がどのような選択肢と柔軟性を提供できるか、例として示せたと思っています。オラクルがマイクロソフトをパートナーとして選んだことで、両社の関係が深まるとともに、お客様は業界のリーダー 2 社から、安心してサポートを得ることができるようになります。」

Oracle Cloud Infrastructure 担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるクレイ・マグワイク (Clay Magouyrk) は次のように述べています。「2 つのクラウドにまたがって実際のアプリケーションを実行することはできないという、よく知られた俗説があります。オラクルとマイクロソフトのお客様が、『Oracle Database』と Azure のアプリケーションを組み合わせた場合の価値を容易に検証し、実証できるようになったことで、この俗説を払拭できると思っています。どちらのプラットフォームについても熟練したスキルや複雑な設定は必要なく、誰でも Azure ポータルを使って 2 つのクラウドのパワーを享受できます。」

IDC のデータ管理ソフトウェア担当リサーチ・バイスプレジデントである Carl Olofson 氏は次のように述べています。「『Oracle Database Service for Microsoft Azure』の提供開始により、マルチクラウドは全く新しい意味を持つようになりました。このサービスは、Azure ユーザーに対し、透明性の高い方法で、『Oracle Exadata Database Service』と『Oracle Autonomous Database』への直感的でシンプルなアクセスを提供し、最新の『Oracle Database』テクノロジーのメリットを Azure ワークロードに適用したいという Azure とオラクルのお客様の重要なニーズに対応します。このように、パブリック・クラウド間のサービスを組み合わせて相互接続することは、マルチクラウド・エクスペリエンスのあるべき姿を示すとともに、クラウドの未来がどこに向かっているのかを雄弁に物語っています。顧客、開発者、そしてクラウド・サービス全体に大きな利益をもたらすことでしょう。」

オラクルのマネージド・サービスと Azure ユーザーが使い慣れたエクスペリエンスを融合

新しい「Oracle Database Service for Microsoft Azure」を使用すると、ユーザーはわずか数クリックで Azure サブスクリプションを OCI テナントに接続できます。このサービスでは、2 つのクラウド環境の連携に必要なすべての設定を自動的に行い、Azure Active Directory の ID とのフェデレーションにより、Azure のお客様は簡単にサービスを利用できるようになります。また、OCI 上の「Oracle Database Services」に対して、Azure の用語を使った使い慣れたダッシュボードや、Azure Application Insights による監視も提供されます。

AT&T のチーフ・テクノロジー・オフィサーである Jeremy Legg 氏は次のように述べています。「当社のミッション・クリティカルなワークロードの多くに対し、オンプレミスで大規模に『Oracle Database』を稼働させています。これらのワークロードをクラウドに移行する際、『Oracle Database Service for Azure』によって、アプリケーション層に Microsoft Azure を活用しながら、これらの『Oracle Database』を OCI の『Autonomous Database』などのサービスに最新化することができます。」動画はこちら

Marriott International のチーフ・テクノロジー・オフィサーである Naveen Manga 氏は次のように述べています。「マルチクラウド・アーキテクチャーにより、能力、性能、価格に基づき、各ワークロードに最適なクラウド・プロバイダーを選択することができます。OCI と Azure のパートナーシップは、OCI の『Oracle Database』サービスと Azure のアプリケーション開発能力など、2 大クラウド・プロバイダーの能力を統合しています。」動画はこちら

Veritas のコーポレート・オペレーション担当シニア・バイスプレジデント兼チーフ・インフォメーション・オフィサーである Jane Zhu 氏は次のように述べています。「『Oracle Database Service for Microsoft Azure』は、データ分析用のマルチクラウド環境の利用をシンプルにしてくれました。OCI 上の『Oracle Exadata Database Service』でホストされている大量のデータを Azure Data Factory に簡単に取り込み、Azure Synapse を使用して分析できるようになりました。」

SGS のチーフ・インフォメーション・オフィサーである David Plaza 氏は述べています「『Oracle Database Service for Microsoft Azure』は、マルチクラウド・アプローチをシンプルにしてくれます。インフラストラクチャを Azure で維持しながら、オラクルのデータベースの良さを Azure で活用できるようになるのです。クラウドへの移行を容易にし、IT 人材のスキルアップを図ることができる、大変よい機会となります。」動画はこちら

関連情報 

オラクルについて

オラクルは、広範かつ統合されたアプリケーション群に加え、セキュリティを備えた自律型のインフラストラクチャを Oracle Cloud として提供しています。オラクル (NYSE:ORCL) に関するより詳細な情報については、www.oracle.com をご覧ください。

マイクロソフトについて

マイクロソフト (Nasdaq “MSFT” @microsoft) は、インテリジェント クラウドとインテリジェント エッジ時代のデジタルトランスフォーメーションを可能にします。マイクロソフトは、「地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるよう支援する」を企業ミッションとしています。

商標

Oracle、Java 及び MySQL は、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。本文書は情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。

マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフト Web サイトを通じて入手できます。

日本マイクロソフト株式会社 Web サイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Web サイト http://www.microsoft.com/

* Microsoft、Azure は、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
* その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

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