日本は世界的に見ても、人口減少と少子高齢化が急速に進行し、「働く世代」が減り続けている国の一つです。日本の生産年齢人口 (15〜64 歳) は 1995 年をピークに、総人口も 2008 年をピークに減少に転じています。2021 年 10 月 1 日時点の人口推計で、労働の中心的な担い手となる 15~64 歳の生産年齢人口の割合は総人口の 59.4% となりました。これは、統計を開始した 1950 年以来、最低の数値です。日本の産業全体が、この深刻な課題に直面しています。
Telexistence 株式会社 (本社: 東京都中央区、代表取締役 CEO: 富岡 仁、以下 TX) は、今や日本産業全体の社会課題となった労働人口不足に取り組む代表的な企業の一つです。TX は、社会インフラとなる産業、例えば流通業や小売業などに向けてロボットの導入を進めることで、従業員の労働の質の向上、労働環境や採算性の改善を目指しており、2020 年 4 月には、Microsoft Azure を活用したロボティクスサービスの開発やビジネスを支援することを目的に、小売業界向けクラウドロボティクスサービスの提供に向け日本マイクロソフトと協業しています。また TX は、スタートアップ支援プログラム「Microsoft for Startups」に採択され、クラウドロボティクスサービスの開発を Azure 上で行っています。
このたび、2022 年 8 月より、株式会社ファミリーマートが主要都市圏で運営する全国 300 店舗に、「TX SCARA」が順次導入されることとなりました。「TX SCARA」は、独自 AI を搭載した TX 独自開発のロボットで、AI や遠隔制御にマイクロソフトのクラウドプラットフォーム Microsoft Azure を活用し、作業負荷の大きいコンビニエンスストア店舗のバックヤードでの飲料補充業務を 24 時間行うことが可能な、小売業向けの “Robot-as-a-Service” ソリューションです。ロボティクスや AI 技術の活用により、日販の多い店舗では一日約 1,000 本行われている飲料陳列業務を、ロボットが人に代わって 24 時間担います。一方、店舗スタッフは売り場を離れることなく、接客業務など、より付加価値の高い業務に取り組むことができます。これにより、小売店舗側では新たに創出される時間的な「余剰」を活用することで、店舗の労働環境や売り場の更なる質的向上、または店舗あたりの採算性改善が可能となります。
この取り組みが、ロボットの導入が、労働人口不足の解消に加えて、店舗オペレーションの改善や従業員の働き方の変革、さらにはお客様サービスの向上につながるように、日本マイクロソフトは今後も、社会課題の解決につながる TX の「ロボット革命」をテクノロジとビジネスの両面で支援していきます。
(参考)
Telexistence 報道発表資料
https://tx-inc.com/ja/blog/2022/08/10/11730/
ファミリーマートとTelexistenceの共同発表資料
https://tx-inc.com/ja/blog/2022/08/10/11740/
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