Microsoft 365 担当コーポレートバイスプレジデント
カーク ケーニグスバウア (Kirk Koenigsbauer)
※本ブログは、米国時間 4 月 20 日に公開された ”Introducing Copilot in Microsoft Viva—A new way to boost employee engagement and performance” の抄訳を基に掲載しています。
先月の Microsoft 365 Copilot の発表1に引き続き、マイクロソフトは Copilot in Microsoft Viva を発表します。併せて、積極的で生産的な従業員の構築で組織を支援する Microsoft Viva Glint も発表します。
今日の急速に進むビジネスの世界では、従業員の生産性が業績を牽引する鍵であることに疑いはありませんが、生産性だけでは持続的な成功にはつながらないということを忘れてはなりません。実際、生産性向上だけに頼っていると、創造性を阻害し、チームワークを制限し、従業員の燃え尽きを助長してしまいます。マイクロソフトによる最新の調査2では、生産性と従業員のエンゲージメントの両方を優先している組織が最も成功することが明らかになりました。従業員のエンゲージメントが高い企業の業績は、意欲が低い企業に比べて 2 倍優れていることが明らかになっています。3
Copilot を搭載した Microsoft Viva は次世代 AI を活用し、エンゲージメントと生産性の両面からビジネス成果と組織の成功を生み出すという、新たなパフォーマンスの方程式を推進します。Copilot in Viva は Microsoft 365 Copilot System をベースに構築されており、大規模言語モデル (LLM) のパワーと Microsoft Graph および Viva アプリ内のお客様のデータを組み合わせることで、リーダーが従業員を理解し、エンゲージメントを高めるためのまったく新しい方法を提供します。
Copilot in Viva による従業員全体に向けた明確性と整合性の提供
ハイブリッドワークによって柔軟性が増した反面、企業やチームの優先事項を明確にし、整合性を取ることが難しくなりました。最近公開された Forrester Consulting による 2023State of Goal-Setting Report では、調査対象の従業員の 50% が、自分の目標がより明確になることで、より強く目的意識を持つことができ、仕事へのモチベーションが高まるようになると述べています。しかし、このような明確な目標の提供は依然として課題です。組織レベルの目標を適切に理解している従業員はわずか 39% に過ぎません。4
Copilot in Microsoft Viva Goals は、目標と成果指標 (OKR) の作成プロセスをガイドし、また全組織的な目標管理を簡素化することにより、リーダーの目標設定を支援します。Copilot は、年次事業計画書や製品戦略といった既存の Word 文書に基づいて OKR の推奨案を提案します。OKR が作成されると、Copilot は、OKR の状況を要約して阻害要因を特定し、次のステップを提案することで、従業員の時間を節約してくれます。加えて、Copilot は既存データを統合して、より包括的な会議のチェックインを生成できるため、チームはさまざまな情報源を横断した幅広い知識を活用できるようになります。
コミュニケーションを円滑にし、従業員を成功に導く
また、マイクロソフトの最新の調査では、優れた業績を達成した組織は、リーダーシップによる従業員との強いコミュニケーションとエンゲージメントが有効に機能していたことが示唆されています。新たなハイブリッドの世界では、リーダーは、遠隔勤務の従業員と対面勤務の従業員をつなぎ、従業員を鼓舞し、情報を提供し、従業員の感情を評価するための調査手段を構築する必要があります。実際、リーダーの 96% が、効果的なコミュニケーションが今後 1 年間で最も必要とされるスキルであると回答しています。5
VIVA ENGAGE
詳細はこちらです
Copilot in Microsoft Viva Engage は、リーダーが簡単なプロンプト、あるいは、職場コミュニティやストーリーライン検討で話題になったトピックから、説得力のある投稿を作成できるよう支援します。Copilot は、メッセージのトーンや長さの調整、関連する画像の提案など、メッセージをパーソナライズするための提案を行い、説得性とエンゲージメントの向上に貢献します。さらに、リーダーは Copilot を利用して、エンゲージメント指標の分析、感情の評価、適切な対応の推奨を行うことができます。
優れたコミュニケーションの確保に加えて、従業員が生産性を維持するために必要なスキルや学習を身につけることがきわめて重要です。Copilot in Microsoft Viva Learning は、特定のロールや開発ニーズに合わせてカスタマイズされた教材のコレクションや簡潔な知識の要約を提案します。これにより、リーダーは従業員のスキルアップやトレーニングを容易に行えるようになります。
Copilot in Microsoft Viva Topics により、従業員は対話型インターフェースを使って、重要なトピックの詳細を学んだり、関連するトピックやプロジェクトを確認したりできるようになります。Copilot in Answers は、ユーザーが適切な具体性と完全性のある質問を作成し、関連するトピックを抽出して質問を分類できるよう支援します。また、適切な参考文献、リソース、専門家を引用して回答に含めることで、専門家が完全な回答を構築できるよう支援します。
Viva Glint によるデータを活用した測定とビジネスの継続的改善
また、マイクロソフトの調査によると、組織の生産性と従業員のエンゲージメントを改善するために、継続的なデータ駆動型分析と洞察獲得のモデルを取り入れている組織が最も成功することが示唆されています。しかし、従業員の 75% (そして、管理職の 80%) は、自分の会社が十分なフィードバックを収集していないと考えています。5
昨年発表したとおり、Glint が Viva のファミリーに加わりました6。Glint は、先進的企業が従業員エンゲージメントを測定・改善し、ビジネスの成果を上げられるよう支援しています。本日、Viva Glint が、2023 年 7 月に正式に Viva Suite に加わることを発表します。さらに、Copilot が Viva Glint でも提供されることで、何千人もの従業員のコメントを要約・分析し、自然言語による質問でフィードバックを探るという新しい方法をリーダーに提供できることも発表します。加えて、Viva Glint は、従業員エンゲージメントの集計データと、Viva Insights や Microsoft Graph の行動・コラボレーションデータを組み合わせることで、リーダーが組織を迅速かつ詳細に理解できるよう支援します。
責任あるAI
Microsoft 365 Copilot と同様に、Copilot in Viva は、マイクロソフトの責任ある AI に対する包括的アプローチである Responsible AI に基づいて構築されています。Copilot は、Microsoft 365 のセキュリティ、コンプライアンス、プライバシーポリシーを自動的に継承することでエンタープライズ環境に対応します。マイクロソフトの取り組みは、数十年にわたる AI とプライバシーを保護する機械学習に関する研究、マイクロソフトの Responsible AI Standard、そして公平性、信頼性と安全性、プライバシーとセキュリティ、包括性、透明性、説明責任という AI 原則のコアセットによって導かれています。
Copilot in Microsoft Viva の今後の展開
Copilot in Microsoft Viva は、2023 年内にお客様への展開が開始される予定です。概要のビデオをご覧ください。また、サインアップして Copilot in Viva の最新情報を入手してください。
Viva Glint は、2023 年 7 月にお客様への展開が開始される予定です。
詳細は以下を参照ください。
- 本日 (4 月 20 日) 午前 9:00 – 10:30 (太平洋時間、日本時間 4 月 21 日午前 1:00 – 2:30)、または、オンデマンドで Microsoft Viva Summit をご視聴ください。
- ベストプラクティスのガイダンス、エキスパートとの対話、ピアツーピアの学習ができる、新たに開設された Viva Community に参加しましょう。
- 従業員エンゲージメントとビジネスパフォーマンスに関する最新の知見を紹介した新しい Work Trend Index Special Report をお読みください。
- Microsoft Viva のサブスクリプション購入に関心のある方は、こちらで提供プランと料金をご確認いただくか、マイクロソフト担当者にお問い合わせください。
1Introducing Microsoft 365 Copilot—A whole new way to work (2023 年 3 月 16 日) Microsoft 365 担当コレット ストールバウマー (Colette Stallbaumer)
2Work Trend Index Special Report (2023 年度) マイクロソフト
3米国の上場企業 226 の従業員 3,005,848 人を対象とした Glint 縦断調査 (2023 年度)
42023 State of Goal-Setting Report (2023 年 2 月) マイクロソフトのスポンサーにより Forrester Consulting が実施した調査
5Hybrid Work Is Just Work. Are We Doing It Wrong? (ハイブリッドワークは仕事の一形態に過ぎない。私たちは間違っていないか?) (マイクロソフト) (2022 年 9 月 22 日)
6Glint Joining the Microsoft Viva Employee Experience Platform to Help People Be Happier and More Successful at Work (2022 年 2 月 17 日) Glint ジャスティン ブラック (Justin Black)
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