AI があなたの毎日を支援する、Microsoft Copilot を発表

コーポレート バイスプレジデント 兼 コンシューマー チーフ マーケティング オフィサー ユスフ メディ (Yusuf Mehdi)

※本ブログは、米国時間 9 月 21 日に公開された “Announcing Microsoft Copilot, your everyday AI companion” の抄訳を基に掲載しています。

私たちは AI の新時代を迎えています。そこでは、テクノロジとの関わり方やその恩恵が根本的に変化しています。チャットインターフェースと大規模言語モデルの融合により、今では、自然な言葉で欲しい情報を尋ねることができるようになりました。テクノロジが進化したことで、質問に答える、コンテンツを作成する、行動を起こすといったことが可能になります。マイクロソフトは、これをどんな作業でもナビゲートしてくれる Copilot (副操縦士) のような存在だと考えています。そして、広く普及し、愛されている製品に AI 支援の Copilot 機能を組み込んできました。GitHub ではコーディングを効率化し、Microsoft 365 では仕事の生産性向上を、Bing と Edge では検索の世界を再定義し、Windows では、アプリや PC を横断した、文脈に応じた情報による価値を提供しています。

本日、マイクロソフトは次のステップに進み、これらの機能を Microsoft Copilot と呼ぶ 1 つのエクスペリエンス、いわば、あなたの毎日の AI コンパニオンへと統合しました。Copilot は、ウェブ、作業データ、そして、PC 上の作業内容の文脈とインテリジェンスを取り込み、より優れたサポートを提供する独自機能となります。そこでは、プライバシーとセキュリティが最も重要視されています。Windows 11、Microsoft 365、そして、Edge と Bing によるウェブブラウザで利用できる、シンプルでシームレスなエクスペリエンスをご提供します。アプリとして動作させることも、必要に応じて右クリックで表示させることもできます。マイクロソフトは、お客様の生活全体にわたって 1 つのエクスペリエンスを提供するというビジョンに向け、最もよく使用されているアプリケーションを対象にして、Copilot の機能と接続先を順次追加していきます。

Copilot は、Windows 11 の無償アップデートの一部として、9 月 26 日から初期バージョンとして展開されます。今秋には、Bing、Edge、Microsoft 365 にも対応します。また、生産性を高め、創造性を刺激し、人々や企業の日常的なニーズに応える、エキサイティングな新体験やデバイスも発表します。

150 以上の新機能が追加された次の Windows 11 アップデートは、これまでで最も野心的なアップデートの 1 つであり、Windows PC のペイント、フォト、Clipchamp などのアプリに Copilot のパワーと AI を活用した新体験がもたらされます。
Bing が、OpenAI の最新モデル DALL.E 3 をサポートし、検索履歴に基づいて、よりパーソナライズされた回答を提供するようになります。また、AI を活用した新しいショッピング体験、Bing Chat Enterprise のモバイル対応やビジュアルを強化したアップデートが提供されます。
Microsoft 365 Copilot が、2023 年 11 月 1 日に企業向けに提供開始され、Microsoft 365 Chat と共に、働き方を大きく変革する新たな AI アシスタントとなります。
さらに、これらの AI 体験を実現するパワフルな新 Surface デバイスを発表し、本日より予約受付を開始しました。

Bing と Edge がウェブとの対話方法を再定義

本日、AI の最も高度な機能を提供する最新モデルによって、あなたの毎日をさらに充実させてくれる、Bing と Edge の新機能を発表します。Bing Chat は、Microsoft Edge または bing.com/chat で本日から利用いただけます。これらの機能は近日中に提供開始される予定です。

回答のパーソナライゼーション: チャットの履歴が結果に反映されるようになります。たとえば、Bing を使ってお気に入りのサッカーチームの情報を追跡していれば、次回に旅行を計画するときに、そのチームが目的地の都市で試合をしているかどうかを、先を見越して教えてくれます。チャット履歴を使用しない返信を希望する場合は、Bing の設定でこの機能をオフにできます。
Copilot in Microsoft Shopping: Bing や Edge から、オンラインショッピングで探している商品をよりすばやく見つけられるようになりました。あるアイテムに関する情報を求めると、Bing は、さらに詳しい情報を得るための質問をし、その情報を元によりカスタマイズされたおすすめアイテムを提供、ベストプライスが約束されます。実際、過去 12 カ月の間に、Microsoft Edge を利用した買い物客には総額 40 億ドル以上の割引が提供されました。また、まもなく、写真や保存した画像に基づいてショッピング検索できる機能の提供も予定しています。

OpenAI の DALL.E 3 モデルを搭載した Bing Image Creator: 最新の DALL.E 3 は、飛躍的な進歩を遂げ、作品がより美しくなりました。特に、指や目などの細部のレンダリングが向上しています。また、ユーザーが何を求めているかをさらに理解できるようになったことで、正確な画像を提供できるようになりました。また、Microsoft Designer を Bing に直接統合することで、作品の編集がさらに容易になりました。
Content Credentials: 生成 AI に対する責任あるアプローチを維持するため、暗号化手法を使用して、Bing が作成する AI 生成画像には、目に見えない電子透かし (最初に作成された日時を含む) を追加する新しい Content Credentials が含まれるようになります。また、ペイントと Microsoft Designer でも Content Credentials がサポートされる予定です。
Bing Chat Enterprise のアップデート: わずか 2 か月前の提供開始以来、1 億 6,000 万人以上の Microsoft 365 ユーザーが追加料金なしで Bing Chat Enterprise を利用するようになりました。その反響は驚くべきものです。本日、Bing Chat Enterprise が Microsoft Edge モバイルアプリからも利用可能になったことを発表します。また、Bing Chat Enterprise で、マルチモーダルビジュアル検索と Image Creator がサポートされます。画像を使った情報の検索や画像生成の機能で、仕事での創造性を高めましょう。

Microsoft 365 Copilot、Bing Chat Enterprise、Windows が働き方を変革

今年の 3 月には、何百万人もの人々が仕事や生活で日々使用している Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teams といったアプリにおいて、あなた自身の言葉だけで Microsoft 365 Copilot が様々なことを行ってくれることを紹介しました。Visa、General Motors、KPMG、Lumen Technologies などのお客様と共に数カ月間学びを重ねた結果、Microsoft 365 Copilot が 11 月 1 日から企業のお客様向けに提供されることを大変嬉しく思います。

本日、Microsoft 365 Copilot の注目すべき新たなエクスペリエンスである Microsoft 365 Chat もご紹介します。3 月に Microsoft 365 Chat (当時は Business Chat と呼ばれていました) の片鱗をご覧いただきましたが、ここ数カ月の急速な進化により、まったく新しいレベルに到達しています。Microsoft 365 Chat は、電子メール、会議、チャット、ドキュメントといった仕事のデータ全体とウェブから情報を取得します。アシスタントのように、あなた自身、あなたの仕事、優先事項、組織について深く理解しています。単純な質問と回答だけでなく、戦略的な文書の作成、出張予約、E メール処理など、複雑で面倒なタスクもすばやく行えるようにしてくれます。

ここ数年、仕事のペースと量は増える一方です。1 日に、マイクロソフトのヘビーユーザーは、必要な情報を 18 回検索し、250 通以上の Outlook メールを受信し、150 通近くの Teams チャットを送受信しています[1]。世界的に見て Teams ユーザーは、2020 年に比べて毎週 3 倍以上の会議に参加しています[2]。Windows 上で、1 日に 11 個のアプリを使って仕事をこなす人もいます[3]。Microsoft 365 Chat は、複雑性を緩和し、雑務を排除することで、仕事の時間の回復に貢献します。プレビュー版を利用されているお客様は、本日より Microsoft365.com、Teams、または、仕事用アカウントでサインインした Bing から Microsoft 365 Chat にアクセスできます。将来的には、仕事用アカウントでサインインしたときに Copilot アイコンが表示されるすべての場所からアクセスできるようになります。

仕事での支援のために、Outlook、Word、Excel、Loop、OneNote、OneDrive にも Copilot の新機能を追加していきます。多くの企業にとって生成 AI への最初の入り口である Bing Chat Enterprise に、いくつかのアップグレードが提供されます。また、Windows 11 の大型アップデートの一環として、Windows 365 Switch と Windows 365 Boot が一般利用可能になり、Windows Cloud PC へのアクセスがさらに容易になります。これにより、従業員はより多くのことを達成できるようになり、IT 部門は導入、管理、セキュリティ確保が容易にできます。Microsoft 365、Bing Chat Enterprise、Windows による働き方の変化については、Microsoft 365 ブログを参照ください。

Designer と Copilot in Microsoft 365 で個人の生産性と創造性を最大化

Microsoft 365 のコンシューマー向けアプリのファミリーに新しく加わった Designer は、最先端の AI を活用して、魅力的なビジュアル、ソーシャルメディアへの投稿、招待状などをすばやく制作できるよう支援します。本日は、OpenAI の Dall.E 3 を活用した強力な新機能をご紹介します。ジェネレーティブエキスパンドは AI を使って画像の境界を拡張し、ジェネレーティブフィルは新しいオブジェクトや背景を追加し、ジェネレーティブイレーズは不要なオブジェクトを削除します[4]。また、Dall.E 3 が Designer の画像生成機能を強化し、オリジナルで高品質な画像を数秒で簡単にデザインに追加できるようになります。

さらに、コンシューマー向けの Microsoft 365 Copilot にも、Word を皮切りに Designer を統合していきます。Designer はドキュメントの文脈情報に基づき、ビジュアルを提案します。自分の写真をアップロードして、よりパーソナルにすることもできます。また、テキストを多用したドキュメントを、カスタムグラフィックで瞬時に変身させることもできます。少人数の Microsoft 365 コンシューマーサブスクライバーで Microsoft 365 Copilot のテストを開始しており、今後より多くの人々にプレビューを拡大していく予定です。クリエイターの 70% が、創作プロセスで最も難しいことのひとつが、最初に作業に取りかかることだと答えています。[5]Designer のようなクリエイティブツールに加えて、Bing Image Creator、Clipchamp、ペイントがあれば、簡単なプロンプトを入力するだけで、どんな内容でもすぐにビジュアルな下書きを作ることができます。

Surface の新デバイスが本日より個人・法人向けに予約受付を開始

マイクロソフトが提供する素晴らしい AI エクスペリエンスのすべてを実現できる場として、新しい Surface デバイスは最適でしょう。Surface は、デバイスの性能とプロセッサテクノロジの最先端にあります。マイクロソフトは、この AI イノベーションの次の波をさらに強化するためにシリコンに投資し、5G を搭載した Surface Pro 9 の Windows Studio Effects のようなエクスペリエンスを実現し、新しい Surface Laptop Studio 2 のような強力なデバイスで最新の AI モデル実行のパフォーマンスの向上を続けています。

新しい Surface Laptop Studio 2 は、今までで最もパワフルなモデルです。最新の Intel® Core プロセッサと、MacBook Pro M2 Max の最大 2 倍のグラフィックパフォーマンスを誇る最先端の NVIDIA® Studio ツールを備えた[6]この Surface Laptop Studio は、目の覚めるような 14.4 インチの PixelSense Flow タッチスクリーンディスプレイと、3 つのユニークな形状を選べるフレキシブルなデザインにより、クリエイターのための万能性と処理能力を結集しています。そして、ハプティックタッチパッドには、アクセシビリティを向上させるための新たなカスタマイズが施されています。現在最もインクルーシブなタッチパッドと呼んでよいでしょう。

新しい Surface Laptop Go 3 は、そのスタイルとパフォーマンスのバランスで注目を集めることでしょう。タッチスクリーンディスプレイを搭載し、驚異的なタイピング体験や指紋認証電源ボタンなどのプレミアム機能を満載した、最も軽量で持ち運びやすい Surface Laptop です。スタイリッシュな 4 色から選択可能です。Intel® Core i5 のパフォーマンス、1 日中使えるバッテリー駆動時間、堅牢な RAM とストレージのオプションを備えたこの製品は、日々の利用に最適なノートパソコンであり、マイクロソフトが提供する最新の AI ツールの舞台でもあります。

Surface Go 4 for Business は最もポータブルな Surface 2-in-1 です。今秋、この新しい Surface Go は、フロントラインワーカーや教育関係者の高まるニーズに応えるため、企業向けに限定販売されます。この製品がビジネスの近代化とユーザーの生産性向上に貢献できることが楽しみでなりません。
Surface Hub 3 は、マイクロソフトがエンドツーエンドで設計した、ハイブリッドワーク向けの最高のコラボレーションデバイスです。50 インチまたは 85 インチの鮮やかなスクリーン上で快適で直感的な Microsoft Teams Rooms on Windows のエクスペリエンスが提供されます。50 インチの Surface Hub 3 は、ポートレート、スマートローテーション、スマートAVにより、まったく新しい共同制作の方法を提供します。Cloud IntelliFrame や Copilot in Whiteboard など、AI 支援のコラボレーションツールが Surface Hub 3 をさらに魅力的にします。

3D プリント可能な Surface Pen 用 Adaptive Pen Grip が、アダプティブアクセサリのラインナップに加わりました。これにより、より多くの人々がデジタルインキングと創作活動に携わることができるようになりました。Shapeways で購入することも、3D プリント用のデータをダウンロードすることもできます。障碍がある人々の差を解消するためのマイクロソフトの取り組みについては、動画をご覧ください。

これらの新しい Surface デバイスのご予約については、Microsoft.com、Bestbuy.com をご参照ください。また、本日の発表内容の追加情報については、Surface for Business ページとブログをご参照ください。

日本での展開については、こちらで最新情報をご案内いたします。

マイクロソフトの Copilot による AI の新時代が今ここに – すぐに活用できます

パワフルで有用な AI エクスペリエンスが、シンプルに、安全に、責任ある形で、お客様が最も使用している製品に統合されているのはマイクロソフトだからこそであると確信しています。本日、マイクロソフトは、これらのエクスペリエンスの有用性を高めるだけでなく、その取り組みを拡大していることを明らかにしました。すなわち、職場、学校、家庭で PC を使用する人々を支援する最高のAI体験の目的地である Windows 11、地球上で最も信頼されているプロダクティビティスイートである Microsoft 365、最も革新的な検索エンジンとブラウザである Bing と Edge へと拡大を続けています。そして、そのすべてが Surface などの Windows 11 PC に集約されます。どこであっても、Copilot は、作業の完了を助け、創造を助け、周りの大切な人や世界とつながることを助けます。今後、これらのエクスペリエンスによりどのようなことが達成されていくのかとても楽しみです。

追加情報は、Microsoft 365 ブログとセキュリティブログをご参照ください。また、本日の発表に関連するすべてのブログ、ビデオ、画像などの資料は、マイクロサイトを参照ください。

[1] このデータは、Microsoft 365 サービス全体の検索量、受信メール、Teams でのチャットの送受信数において、それぞれ上位 20% のユーザーによるものです。

[2] マイクロソフトの年次レポート Work Trend Index 2023- Work Trend Index | Will AI Fix Work? (microsoft.com) (日本語版)

[3] データは、1 日あたりのアプリ使用数上位 20% の Windows デバイスを反映したものです。

[4] Microsoft Designer のジェネレーティブイレーズは本日から試用可能で、ジェネレーティブエキスパンドとフィルは近日中にリリース予定です。

[5] 2022 年 6 月にマイクロソフトにより行われた 941 名のクリエイターに対する調査結果。

[6] 2023 年 9 月にマイクロソフトが行った CineBench 2024 GPU ベンチマークを使用した、RTX 2000 Ada Generation を搭載した Surface Laptop Studio 2 と、M2 Max 19 12 コア / 30 コア構成を搭載した MacBook Pro14 インチの比較テストに基づきます。

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