日本マイクロソフト株式会社は、日産自動車株式会社が次世代のクルマづくりコンセプト「ニッサン インテリジェント ファクトリー」に基づき、Microsoft HoloLens 2 や Dynamics 365 Guides などの Mixed Reality (複合現実、MR) で構築した「インテリジェント作業支援システム (IOSS)」の事例を本日公開しました。
現場スタッフが作業手順を自習できる「インテリジェント作業支援システム」を HoloLens 2 と Dynamics 365 Guides で構築。次世代のクルマづくりを加速
IOSS は、ニッサン インテリジェント ファクトリーのコンセプトの 4 本柱、①未来の車を作る技術 ②匠の技で育つロボット ③人とロボットの共生 ④ゼロエミッション化生産システムにおいて、「③人とロボットの共生」に関わる試みであり、日産自動車が、2020 年 7 月に「日産アリア」の生産を担当する栃木工場に導入開始した、10 の新しいデジタルソリューションの 1 つです。IOSS は、EV 専用パワートレインの生産ラインにおいて、作業員がモーターの目視検査で品質チェックを行うための技能習熟トレーニングに用いられます。
IOSS の開発にあたって同社では、作業のガイダンスを行う機能を備えた複数製品を検討し、コストと使いやすさが決め手となって、HoloLens 2 と Dynamics 365 Guides の採用を決定、2021 年 9 月より利用を開始しています。
MR を活用した IOSS の導入により、現場の作業者は、HoloLens 2 を装着することで、時間や場所に囚われずに自学自習できることから、作業を覚える時間を短縮でき、指導者はその自習動画を確認することで問題点を指摘するだけでなく、自分の教え方を客観的に振り返ることで指導スキルの向上にも寄与します。同社では、IOSS の活用により、トレーニングの習熟期間を従来の 10 日から 5 日間 (50%短縮) へ、指導者の教育時間を、10 時間から 1 時間 (90%削減) に効率化できるものと想定しており、指導工数の削減に加えて、品質向上にも貢献するものと期待しています。
本取り組みの背景や詳細、お客様のコメントなどは、下記サイトを参照ください。
現場スタッフが作業手順を自習できる「インテリジェント作業支援システム」を HoloLens 2 と Dynamics 365 Guides で構築。次世代のクルマづくりを加速
参考:
HoloLens 2
Dynamics 365 Guides
ニッサン インテリジェント ファクトリー
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