Microsoft Research Asia-Shanghai と AI Innovation Center を設立

(当リリースは 2018 年 9 月 17 日に Microsoft Asia News Center で発表されたリリースの抄訳をベースにしています)

マイクロソフトが上海徐匯区(じょかいく)人民政府と INESA Group との協業により AI のイノベーションを加速

マイクロソフトは、2018年9月17日、上海徐匯区(じょかいく)に Microsoft Research Asia-Shanghai と Microsoft-INESA AI Innovation Center を設立し、世界最高レベルの AI 研究能力を上海に結集していくことを発表しました。上海で開催される World AI Conference 2018 において、上海徐匯区人民政府、INESA、そしてマイクロソフトにより、Microsoft Research Asia-Shanghai と Microsoft-INESA AI Innovation Center の設立に関する戦略的覚書への署名が行われます。

政府機関と企業のデジタルトランスフォーメーション推進を目的とするこの 2 組織は、共同イノベーションによりAI テクノロジの開発と上海における AI 産業の成長を推進します。

マイクロソフトの Artificial Intelligence & Research Group エグゼクティブバイスプレジデント、ハリー シャム (Harry Shum) 博士は次のように述べています。「AI に代表される先進テクノロジが推進するデジタルトランスフォーメーションによる新たな産業革命がグローバルに起こり始めています。そして、今日の世界では中国が最も革新的でダイナミックな市場になっています。デジタルトランスフォーメーションがもたらす機会により、上海市はその優位性を活用し、AI 技術開発の明確なプランを確立しています。同市には、テクノロジ革新を支援し、人材を育成する上で理想的な開発環境と政策があり、多くの魅力的な AI プロジェクトが実現可能になっています。」

「マイクロソフトは中国国内、そして世界全域においてブレークスルーを推進する AI エコシステムの創成を通じて、ユーザーとパートナーに革新的プラットフォームとテクノロジツールを提供することにコミットしています。Microsoft Research Asia-Shanghai と Microsoft-INESA AI Innovation Center により、世界中から優秀な人材を集結し、イノベーションを加速し、パートナーとの共同開発を推進し、共に AI の未来を造っていけることを期待しています。」

WAIC で講演するマイクロソフトの Artificial Intelligence & Research Group 担当エグゼクティブバイスプレジデント、ハリー シャム博士

上海のテクノロジイノベーションの中核である徐匯区からAIの研究開発を推進する

徐匯区長ファン シジョン (Fang Shizhong) は次のように述べています。「徐匯区とマイクロソフトは、漕河ケイ開発区のイノベーションハブである Microsoft ScaleUp Shanghai などのプロジェクトにおいて長きにわたり協力関係を続けてきました。Microsoft Research Asia-Shanghai と Microsoft-INESA AI Innovation Centerは、この協力関係をさらに押し進め、人材の確保、技術開発の加速、イノベーションの推進において重要な役割を果たすでしょう。」

Microsoft-INESA AI Innovation Center は、スマートシティとスマートビルディングに特化したシステムソリューション、製品、サービスを提供する中国企業である INESA とマイクロソフトが共同で運営します。マイクロソフトの中国における最大のパートナーの 1 社である INESA は、上海の国務院国有資産監督管理委員会と関連した大規模国営企業グループです。

同センターは、Microsoft Research Asia-Shanghai と INESA によるAI 分野における共同研究活動とプロジェクトの支援にコミットしています。マイクロソフトのテクノロジに基づいた AI 研究開発プラットフォームサービスや研修サービスに加えて、世界屈指のコンピューターサイエンティストとの協業や指導の機会を地域企業に提供します。同センターは、政府、産業界、研究機関との大規模共同AIプロジェクトのワークスペースと開発プラットフォームであり、利益獲得を主要目的としていません。

INESA Group 社長のサイ シャオチン (Cai Xiaoqing) 氏は次のように述べています。「情報産業の先導とスマートシティの構築をミッションとする INESA は、スマートシティのプロバイダーと運営者となることにコミットしています。Microsoft-INESA AI Innovation Center は、長年にわたる両社の協業の成功に基づき、AI の研究成果を活用したアプリケーション開発のプラットフォーム構築を目指しています。さらに、デジタルトランスフォーメーションを推進し、政府機関や企業の人材を強化し、上海、さらには中国を世界有数の AI イノベーションの発信地、モデルアプリケーション実施拠点、産業の中心地、人材の集結地とすべく協力していきます。」

Microsoft Research Asia の Microsoft Asia-Pacific R&D Group 担当コーポレートバイスプレジデント、シャオウェン ホン (Hsiao-Wuen Hon) 博士は次のように述べています。「基礎研究とテクノロジ変革における20年の経験と上海における事業の実績を活用し、Microsoft Research Asia-Shanghai は、先進的研究成果をマイクロソフト製品、そして、上海における応用分野のデモンストレーションに変革していくことを目指しています。AI テクノロジイノベーションの能力向上、AI 統合のエコシステム、AI 関連人材の強化と育成に大きく貢献するでしょう。」

1998 年に北京で設立された Microsoft Research Asia はマイクロソフト社内最大の米国外研究機関です。過去 20 年間に世界有数の基礎研究および応用分野でのコンピューター関連研究機関へと成長しました。最新のコンピューティングテクノロジ研究を推進し、コンピューティング体験向上のためにマイクロソフト製品への取り込みを迅速に進める中で、Microsoft Research Asia は、次世代の革新的テクノロジ、そして、未来のコンピューティングの研究と構想にフォーカスしています。AI 研究への投資を最も初期から行っている研究機関のひとつである Microsoft Research Asia は、最近になり、確固たる研究実績と技術的優位性を活用し、コンピュータービジョン、機械読解、機械翻訳などの分野でブレークスルーを達成しています。

【日本マイクロソフト株式会社について】
日本マイクロソフトは、マイクロソフト コーポレーションの日本法人です。マイクロソフトは、モバイル ファースト& クラウド ファーストの世界におけるプラットフォームとプロダクティビティのリーディングカンパニーで、「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとしています。
日本マイクロソフトは、この企業ミッションに基づき、「革新的で、安心して使っていただけるインテリジェントテクノロジを通して、日本の社会変革に貢献する」企業像を目指します。

マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。

日本マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/

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