「週勤 4 日 & 週休 3 日」を柱とする自社実践プロジェクト「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏」の 効果測定結果を公開

日本マイクロソフトでは、働き方改革(ワークスタイル イノベーション)の自社実践プロジェクトとして、本年夏に「週勤 4 日 & 週休 3 日」トライアルを軸とした「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏」を実施しました。本日、その効果測定の分析結果と、今後の展開を公開しましたのでご紹介します。

「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏」の概要

日本マイクロソフトは、働き方改革(ワークスタイル イノベーション)を経営戦略の中核に位置付けており、自社の働き方改革の基本理念として、「ワークライフチョイス」を掲げています。「ワークライフチョイス」は、社員一人一人が、仕事(ワーク)や生活(ライフ)の事情や状況に応じた多様で柔軟な働き方を、自らがチョイス(選択)できる環境を目指すものです。

当社では、「ワークライフチョイス」の推進に向けた新しい自社実践を実施することで、全社員が「短い時間で働き、よく休み、よく学ぶ」ことにチャレンジし、生産性や創造性のさらなる向上を目指すこと、またその検証結果を公開することで、法人のお客様の働き方改革のご参考にしていただくことを目的として、「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏」を実施しました。

「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏」では、以下の取り組みを実施しました。
1. ワークライフチョイス推進の「機会」の提供:週勤 4 日 & 週休 3 日制トライアルの実施

  • 2019 年 8 月の全ての金曜日(2 日、9 日、16 日、23 日、30 日)を休業日としました。
  • 正社員は特別有給休暇を取得し、全オフィスをクローズしました。

2. ワークライフチョイス推進の「実践」の支援:ワークライフチョイス社員支援プログラムの実施

  • 「For Work : 自己成長と学び」「For Life : 私生活やファミリーケア」「For Society : 社会参加や地域貢献」の 3 つの視点で、自己啓発関連費用や家族旅行費用、社会貢献活動費用等の補助などの支援プログラムを実施しました。

「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏」の概要

短い時間でより効率良く働くための「時間の使い方改革」を推進するために、社員が多くの時間を費やしている社内の会議やメールのコミュニケーションのお作法を改革する、全社員共通の「コミュニケーションのお作法」を策定し、全社員に呼びかけるなどして、週勤 4 日 & 週休 3 日制にトライアルしました。

「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏」の概要

とくにこの期間中は、マイクロソフトのコラボレーションツールである「Microsoft Teams」を徹底活用することで、会議を招集せずにチャットで済ませたり、会議の多くをオンライン会議で実施するなどして、効率化に取り組みました。

「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏」の概要

また、「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏」の結果を検証し、活用していくために、当社の「Workplace Analytics」による、働き方の可視化と分析を行いました。

「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏」の概要

「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏」の取り組みや支援プログラム等の詳細は以下をご参照ください。

■「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏」の効果測定結果

「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏」の効果測定は、削減や最小化を目標とする指標群(削減)、活性化や増加を目標とする指標群(向上)、社員の気持ちや印象を確認する指標群(満足)の 3 つの観点で行いました。

「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏」の効果測定結果

削減、向上、満足のそれぞれの観点において、以下の成果が確認できました。

[削減]

  • 2019 年 8 月の就業日数:-25.4%(2018 年 8 月との比較)
  • 2019 年 8 月の印刷枚数:-58.7%(2016 年 8 月との比較)
  • 2019 年 8 月の電力消費量:-23.1%(2016 年 8 月との比較)

[向上]

  • 2019 年 8 月の ”30分会議” 実施比率:+46%(2018 年 8 月との比較)
  • 2019年8月の ”リモート会議” 実施比率:+21%(2019 年 4 月 ~ 6 月との比較)
  • 2019 年 8 月の一日あたりネットワーク数(人財交流):+10%(2018 年 8 月との比較)

[満足] 社員へのアンケート結果より

  • ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏の施策全体に対する評価:
    評価する:94.0%、どちらでもない/評価しない:6.0%
  • 週勤 4 日週休 3 日制度に対する評価
    評価する: 92.1%、どちらでもない/評価しない:7.9%
  • ”for Work” カテゴリ 意識/行動への変化/影響
    変化や影響があった:96.5%、変化や影響が無かった:3.5%
  • ”for Life” カテゴリ 意識/行動への変化/影響
    変化や影響があった:97.1%、変化や影響が無かった:2.9%
  • ”for Society” カテゴリ 意識/行動への変化/影響
    変化や影響があった:83.5%、変化や影響が無かった:16.5%

「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏」の効果測定結果
「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏」の効果測定結果
「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏」の効果測定結果
「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏」の効果測定結果
「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏」の効果測定結果

また、社員の休暇取得と福利厚生プログラムに対して、下記の影響が見られました。

  • 毎週金曜日の特別休暇を “有効に” 活用した長期休暇が増加
    55% の社員が、特別休暇に加えて夏季休暇/有給休暇を合わせて取得
    10 日以上(実質 2 週間以上)の長期休暇を 6% の社員が取得
  • ワークライフチョイス社員支援プログラムの実施により、ベネフィットポイント/ウェルネスポイントの利用が増加
    ① 7-9 月に社員が実施した活動に対して 1,629 件の申請あり。前年同期間比 1.7 倍
    ② ベネフィットポイント/ウェルネスポイントの利用が多かった項目:
    スポーツ・レジャー(43%)、国内旅行(21%)、リラクゼーション(7%)、自己啓発(7%)
    ③ 平日連続 5 泊の長期休暇を伴う国内旅行費用補助は、例年の 3 倍の社員が利用

    当社では、こうした効果測定の結果や社員の声から、ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏の取り組みを通じて、とくに以下の洞察を得られたと考えています。

  • “ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏“ から見えてきたこと
    ① 社員は「多様な働き方」を求めていること
    ② 多様な働き方の実現には「ワークライフチョイス」が有効であること
    ③ 全社一斉のチャレンジが、業務効率化の新たなモチベーションになること
    充実した休み/学びの実現のために、さらなる業務効率化に取り組む
  • “ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏“ から見えた課題
    ① 有効活用できた社員/部署と、うまくいかなかった社員/部署のギャップ
    ② いまだ一部のマネージャー/部門で働き方の多様性への理解が不足している
    ③ 当社のチャレンジがお客様のご迷惑になるのではないかと考える社員/部門もあれば、お客様にもこのチャレンジを共有しようと前向きに捉える社員/部門もある

■ 今後の展開

日本マイクロソフトでは、「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏」の結果を踏まえて、この冬に自社実践プロジェクト「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 冬」を実施します。
今後の展開

「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 冬」は、以下の 3 つの柱で構成されます。

  • 賢く休む/選んで休む:
    「ワークライフチョイス チャレンジ 2019 冬」では、多様な働き方への主体的・自律的なチャレンジを促すため、社員への特別休暇の付与は行いませんが、社員自身が、有給休暇や年末年始休暇などと組み合わせて、より柔軟に賢く/選んで休めるようにします。
  • 短い時間で働く:
    夏のチャレンジで社員に呼び掛けた、30 分会議、Microsoft Teams の徹底活用などの「コミュニケーションのお作法」や、Workplace Analytics を活用した組織全体の働き方の可視化と分析等を継続して行います。
  • チャレンジを楽しむ:
    この冬の働き方・休み方・学び方に関するアイディアを社員から募集する社内コンテストなどを実施します。
    今後の展開

また、当社では、ワークライフチョイス チャレンジの輪を社外に広げていくために、以下の 3 つの活動を実施します。

  • 東日本旅客鉄道株式会社様と共同で駅ナカ シェアオフィス「STATION WORK」を活用した実証実験:
    2019 年冬に、東日本旅客鉄道株式会社様が提供する駅ナカ シェアオフィス「STATION WORK」を利用した時短業務の実証実験を行います。ここでは Office 365 のスケジュールデータとダイレクトに連携した予約機能も検証されます。

一緒にチャレンジする ”仲間” 募集プログラムを開始:
ワークライフチョイスチャレンジ 2019 夏の効果測定結果や実施ノウハウ、ソリューションを法人のお客様にご提供していく中で、一緒にチャレンジいただける ”仲間” を募集するプログラムを開始します。
今後の展開
日本マイクロソフトでは、引き続き当社のクラウドサービスのご提供、および自社実践結果の共有等を通じて、お客様の働き方改革に貢献していきます。

* 2019 年 11 月 8 日 お知らせ:
10 月 31 日の発表時に、ワークライフチョイス チャレンジ 2019 夏の成果の[向上]において、
「2019 年 8 月の労働生産性(売上/社員数): +39.9%(2018 年 8 月との比較)」という文章を記載し、その下の図表にも掲載していました。
こちらの数値は事実の情報ではありますが、本チャレンジのみで達成できた結果ではなく、様々な要因から実現された成果となります。
誤解の無いように、直接の成果を記載した上記の文章や図表から、こちらでの紹介に移動させていただいております。

本ページのすべての内容は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。正式な社内承認や各社との契約締結が必要な場合は、それまでは確定されるものではありません。また、様々な事由・背景により、一部または全部が変更、キャンセル、実現困難となる場合があります。予めご了承下さい。

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