マイクロソフトとリンクトインが、スキルベース経済*への移行に向けて求職者と従業員を支援するための次のステップを開始
※ 本リリースは、米国時間 3 月 30 日に公開された “30 million people worldwide acquire digital skills during COVID-19” の抄訳を基にしています。
ワシントン州レドモンド — 2021 年 3 月 30日 — 火曜日に、マイクロソフトは、249 カ国の 3,000 万人以上の人々のデジタルスキル獲得を支援したことを発表しました。これは、2,500 万人という昨年の 6 月時点での目標を上回る成果です。この成果に基づき、マイクロソフトは、2021 年に 25 万社の企業に対してスキルベースの雇用を支援することにコミットします。
失職した工場労働者、小売店店員、トラック運転手など多くの人々が、パンデミック期間中に、GitHub、リンクトイン、マイクロソフトが提供するオンラインコースを受講し、顧客サービス、プロジェクト管理、データ分析など、需要が高い職種への準備を進めてきました。今回の発表は、マイクロソフトの公式ブログ記事に詳細が述べられているとおり、LinkedIn ラーニングと Microsoft Learn の需要が最も高い 10 種の職種に対する無料研修コース、および、低コストの認定プログラムの提供を 2021 年も継続するという取り組みに基づきます。この取り組みの次のステップは、スキルを持つ求職者と企業を結び付けるための新たなツールとプラットフォームによってスキルベース経済の次の基盤を築くことです。
※1 スキルベース経済: スキルに基づいて対価が支払われる環境のこと
マイクロソフトのプレジデント、ブラッド スミス (Brad Smith) は次のように述べています。「昨年には、パンデミックが最も弱い立場の人に深刻な被害をもたらすという状況がありました。リンクトインとマイクロソフトは、よりインクルーシブなスキルベースの労働市場支援の取り組みをいっそう強化し、選択肢を拡大し、柔軟性を増加し、新規雇用につながる研修へのアクセスを向上していきます。」
リンクトインは、新規および既存の雇用支援サービスを通じて、本年内に 25 万社の企業がスキルに基づいた雇用を行なえるよう支援する計画です。同社は、求職者に対して、自身のスキルを明確に表現できる新たな方法を提供すると共に、雇用主に対してスキルに基づいて候補者を評価できるようにするための新たなツールを提供します。これらのツールには以下のものがあります。
- LinkedIn Skills Path (パイロット版) は、企業がスキルに基づいた雇用を行なえるよう支援するための新しい方法です。Skills Path は、LinkedIn ラーニング コースと Skill Assessments を組み合わせ、採用担当者がより公平な方法、すなわち、実証されたスキルに基づいて候補者を選択できるよう支援します。リンクトインは、多様な経験を有する候補者に対応できるよう自社の採用プログラムを拡充することにコミットした BlackRock、Gap Inc.、TaskRabbit といった多様な企業と共に、Skills Path の試行を行なっています。
- パーソナライズされ、表現力を増したリンクトインプロフィールの新機能により、人々は、自分自身、キャリア、目標について、より正確かつ明快に表現できるようになります。たとえば、Cover Story 動画により、求職者は、採用担当者やマネージャーに向けて自身のソフトスキルをアピールできます。採用マネージャーの 75 パーセントは、候補者のソフトスキルを評価する上では通常の履歴書だけでは不充分と考えており、およそ 80 パーセントが、候補者を評価する上で動画がより重要になったと考えています。*
- リンクトインの Skills Graph へのアクセス拡大により、個人、雇用主、教育機関、政府機関に対してスキル関連の共通言語が構築され、ワークフォース計画、雇用実行、人材開発の向上が支援されます。
マイクロソフトは、リンクトインの取り組みを支援し、多様なデジタルスキルに関する機会を拡大するために全社を挙げて協力しています。たとえば、リンクトインを活用した Teams for Education アプリ、Career Coach を提供します。本アプリは、高等教育機関の学生に対して将来のキャリアに対するパーソナライズされたガイドを提供します。また、教育機関に対して学生が自身の目標、関心事、スキルを発見できるよう支援する統一されたキャリアソリューションを提供します。このソリューションでは、AI ベースのスキル発見機能とリンクトインとの統合機能が活用され、学生のプロフィールと雇用市場の動向とのマッチングが行なわれ、現実世界で有効なスキルの育成、そして、メンターや他の学生とのつながりをすべて 1 つの場所で得ることができます。
リンクトイン CEO のライアン ロランスキー (Ryan Roslansky) は次のように述べています。「長きにわたり、人々の雇用を決定するのは過去の職歴、学歴、そして、推薦者でした。この状況は変わりつつあります。ワーカーの皆様は自分が持つスキル、そして、自分が必要とするスキルをより深く理解し、表現できるようになっており、企業は従来の評価規準だけではなく、今まで見逃されることが多かったコミュニティの人々が持つ実践的スキルにも注目するようになっています。当社は、この変化を加速したいと考えています。昨年 6 月から、マイクロソフトと リンクトインは、世界の 3,000 万人以上の人々のデジタルスキル獲得を支援してきました。そして、本日、25 万社の企業が 2021 年にスキルに基づいた雇用を行なえるよう支援することで、そのコミットメントをさらに拡張しました。」
この取り組みの一環として、非営利団体パートナーと緊密に連携し、およそ 600 万人の対象者に対してコーチング、メンタリング、ネットワーキングなどの包括的なサポートを提供しています。マイクロソフトは、これらの成果をより広範に適用し、新たなオンラインサービス、Career Connector を発表しました。本サービスは、5 万人の求職者に対して、今後 3 年間にわたってハイテク関連職種の採用機会を提供します。ここでは、マイクロソフトの NPO パートナーでスキル形成した対象者、特に、女性やテクノロジの世界で過小評価されてきたマイノリティの人々にフォーカスが当てられています。
※2 調査方法: LinkedIn の依頼により Censuswide が 2021 年 2 月 25 日から 3 月 2 日の間に、米国内の 18 歳から 69 歳の雇用担当者 1,009 名、求職者 2,101 名を対象にオンライン調査を実施。
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マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフト Web サイトを通じて入手できます。
日本マイクロソフト株式会社 Web サイト http://www.microsoft.com/ja-jp/
マイクロソフトコーポレーション Web サイト http://www.microsoft.com/
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