クリス カポセラ (Chris Capossela)
エグゼクティブバイスプレジデント 兼 チーフマーケティングオフィサー
※本ブログは、米国時間 2 月 14 日に公開された “The next chapter of our hybrid workplace: update on our Washington state work sites” の抄訳を基に掲載しています。
パンデミックが始まって以来、マイクロソフトでは従業員の安全とウェルビーイングを優先しつつ、データに基づいて意思決定を行ってきました。この約 2 年間、マイクロソフトのハイブリッドワークプレイスモデルでは、段階別に 6 つのステージを定義し、各職場をそれぞれのステージのいずれかに位置づけるようにしています。これにより、健康に関するデータや地方自治体の指示、ワクチンの入手可能状況や接種率などに基づいて、社内での指示を迅速に調整できるようにしています。
この手法や地域の健康関連指標の改善に基づき、当社の米国ワシントン州のキャンパス (本社オフィス) は、2022 年 2 月 28 日よりハイブリッドワークプレイスモデルの最終段階である第 6 ステージへと移行します。従業員はこの日より 30 日間で日々の生活を調整し、マネージャーと合意した上で各自にとって最適な勤務形態を採用することになります。
この段階に達することで、当社の施設は従業員や訪問者、ゲストに完全に開放され、キャンパス内のサービスもすべて再開されます。もちろん、ピュージェット湾地域の従業員に向けたライドシェアサービスの Connector も再開します。今後数週間でこの地域の他の企業もこれまで以上に多くの従業員を迎え入れる予定で、マイクロソフトもこの流れに参加できることをうれしく思います。
職場が完全に再開できる状態であるかどうかを判断するのにあたって、いくつかの重要な要素を考慮しています。例えば、地域における COVID-19 (新型コロナウイルス感染症) の負荷や、地域内でのワクチン接種率などです。2022 年 2 月 8 日の時点で、ワシントン州内で従業員の大半が住んでいるキング郡の対象住民のうち、83.8% がワクチンを複数回接種しており、91.6% が少なくとも 1 回接種を受けています。当社のハイブリッドワークへの道のりをこの段階まで進められるのは、こうした高いワクチン接種率や、州内での入院や死者数が減少したことが背景にあります。また、地域での検査ソリューションが有効に機能していることも確認しており、当社では政府が当社のような企業に対して出しているガイダンスに沿って対応しています。
パンデミックの期間中、マイクロソフトの従業員はさまざまな新しい働き方に適応しつつ、お客様やパートナー企業の課題解決にも注力してきました。最善の働き方ができる唯一のソリューションなど存在しないため、当社では進化するハイブリッドワークプレイスには柔軟性が最優先されるべきと考えています。マイクロソフトのハイブリッドに向けたアプローチは、個人の計画をマネージャーの設定したチームの合意事項に合わせつつ、大半の職務でスケジュールの柔軟性を標準として受け入れ、従業員が自分の最適な働き方や働く場所を決められるようにすることです。マイクロソフトは、ツールとリソースをマネージャーに提供し、従業員がこの移行期間に必要とする支援を得られるようにします。これには、従業員から勤務場所や時間の調整に関するリクエストがあった場合、それらを承認する機能も含みます。
マイクロソフトでは、2020 年春に当初のオフィス復帰のアプローチを従業員に共有しましたが、当時の世界観は今とは異なっていました。この 1 年半で科学や医学は驚くような発展を遂げ、ワクチンが開発されたり新たな医療研究が進んだりしています。ただし世界が変わっても、従業員の安全とウェルビーイングを重視する当社の考えは変わりません。今回働き方の新たな段階に進みますが、今後も公衆衛生当局の指導に従った上でデータに基づいた意思決定を行います。マイクロソフトでは、当社が事業展開するすべての地域の健康に関するデータを注視しており、必要に応じて軌道修正していきます。リモートワークについてはこの 2 年で多くのことを学びましたし、今後も必要な時にリモートワークを継続できるツールを利用できます。
ワシントン州以外の当社オフィスでは、新しいシリコンバレーキャンパスを含むカリフォルニア州ベイエリアの拠点も 2 月 28 日に完全にオープンします。その後状況に応じて米国内の他拠点もオープンできるものと期待しています。
マイクロソフトでは、インクルージョン、コラボレーション、コミュニティを育むモダンワークプレイスに従業員が戻れることをうれしく思います。マイクロソフトは、今後数ヶ月間で、成長マインドセット (growth mindset) を引き続き取り入れ、「One Microsoft」として従業員が共に学びつつ、すべての人にとってより良い新たな仕事の世界を構築していきたいと思います。
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