ハイブリッドワークの未来を支える Windows

ハイブリッドワークの未来を支える Windows

Windows + Devices 担当チーフプロダクトオフィサー
パノス パネイ (Panos Panay

※こちらは、米国時間 4 月 5 日に公開された “Windows powers the future of hybrid work” の抄訳を基に掲載しています。

この 2 年間で仕事のあり方は劇的に変化しました。ほとんどすべての従業員が、柔軟なリモートワークの選択肢の継続を望んでいます。一方で、サイバー犯罪の脅威はかつてないレベルに高まっていますし、ハイブリッドワークへの移行に伴い、IT 管理者は、新しいテクノロジ体験で労働力を強化することが課題になっています。お客様が最適なハイブリッドワークを実現するためのツールやテクノロジを提供することがマイクロソフトの責任です。そして、その中心にあるのが Windows です。

Windows 11 は、ハイブリッドワークのための OS です。IT 部門にとって管理が容易で、互換性があり、使い慣れた基盤の上に構築されています。変化し続けるサイバー空間に対応し、従業員が最高の仕事をするための体験を提供します。

Windows 11 の提供開始以来、強い需要と共に、これまで出荷したどのバージョンの Windows よりも高い品質評価と満足度のスコアを獲得しています。しかし、これはほんの始まりに過ぎません。マイクロソフトの開発チームは、オフィス勤務に戻った場合でも、在宅勤務が継続される場合でも、現場の従業員として職場を離れることがない場合でも、Windows の体験のイノベーションに全力でコミットしています。

また、Windows 365 を利用することで、企業はマイクロソフトのクラウドからあらゆるデバイスに向けて Windows の体験全体をストリーミングできるようになり、Windows をクラウド化するための重要なステップが実現されます。

生産性、管理性、セキュリティに優れた Windows 11 と Windows 365 に移行するには今が絶好の機会です。

マイクロソフトを代表して、管理、セキュリティ、プロダクティビティ、コラボレーションの分野で、法人のお客様向けに提供される Windows 11 と Windows 365 の新機能をご紹介していきます。

ハイブリッドワークに最適化された、チップからクラウドまでのゼロトラストセキュリティ

マイクロソフトの 2022 年版 Work Trend Index 最新データでは、「サイバーセキュリティの課題とリスク」が、ビジネス意思決定者における今後 1 年間の懸念事項のトップに挙げられています。内蔵チップからクラウドまでの保護を提供する Windows 11 は、現在および将来のハイブリッド ワークプレイスにおいて、組織の新たなセキュリティ課題への対応を支援します。

10 億人を超える Windows ユーザーは、複数の攻撃ベクトルに対するセキュリティ強化を目指した、デバイスやシリコンメーカーとの強固なパートナーシップなど、ハードウェア階層とソフトウェア階層の緊密な統合によるメリットを享受できます。フィッシング、脆弱な認証情報、マルウェア、ランサムウェア、データ損失、そして、盗難されたデバイスへの攻撃といった深刻なリスクから、デバイスをこれまで以上に安全に保護する必要があります。Windows は、ランサムウェアなどの大規模なサイバー攻撃で使用される手法への防御策を提供することで、それを支援します。Windows 11 は、最も一般的なサイバー攻撃手法、すなわち、フィッシングと標的型マルウェアに対抗するために、2 つの強力な新機能を導入しました。Windows 11 では、Microsoft Defender SmartScreen によってフィッシングの検出と保護が強化されています。この新機能は、ユーザーが悪意のあるアプリケーションやハッキングされた Web サイトにマイクロソフトの認証情報を入力する際に、識別して警告することで、フィッシング攻撃からユーザーを保護します。Smart App Control は、マイクロソフトの強力な人工知能モデルとコード署名を使用して、信頼できるアプリケーションのみを実行できるようにし、Windows の最大の攻撃経路の 1 つをデフォルト状態でブロックします。また、柔軟でアップデート可能な Microsoft Pluton セキュリティプロセッサにより、クラウドのパワーをハードウェアレベルにまで導入することも視野に入れています。これまでのエコシステムの進展に感激しています。

マイクロソフトは、チップからクラウドに至るまでの多様な攻撃パターンに対する防御を継続的に向上する上で IT 部門を支援するために、Windows の機能強化の取り組みを継続しています。同時に、従業員と組織の生産性を維持しつつ、最も一般的かつ巧妙な攻撃から保護し、お客様の課題解決を容易にすることに重点を置いています。Windows 11 に搭載された構成ロック (Config Lock) は、レジストリキーを MDM ポリシーによって監視し、組織内のデバイスが業界や企業のセキュリティ基準に準拠するよう支援します。構成ロックは、レジストリキーの変更を検出すると、影響を受けたシステムを数秒で IT 部門が望む状態に自動的に戻します。

マイクロソフトは、お客様と共にこの取り組みを続けられることを嬉しく思っています。Windows 11 に搭載されたセキュリティのイノベーションについての詳細は、セキュリティ ブログを参照ください。

プロダクティビティとコラボレーションで従業員を支援

マイクロソフトは、お客様がつながりを保ち、生産性を向上するために、どのように Windows を活用しているのかをお客様からフィードバックいただくことで Windows の開発に貢献する多くのインスピレーションを得ています。人々がより多くの場所で、さまざまなデバイスを利用して働き、より高い柔軟性を求めるようになった今、マイクロソフトは可能な限りインクルーシブで、接続性に優れ、インテリジェントな体験を Windows に組み込んでいきたいと考えています。

よりインクルーシブで、アクセシビリティに配慮し、インテリジェントに

Windows は、私たちそれぞれのためにあります。Windows 11 はこれまでで最もアクセシブルでインクルーシブな Windows です。フォーカス、システム全体のライブ キャプション、ボイス アクセスなどの新機能が、障碍がある人々を含むすべての人が、より多くのことを行えるよう支援します。フォーカスは、インフォメーションワーカーや ADHD の人が健康的なデジタル習慣を身につけ、より生産的になるよう支援します。システム全体の ライブ キャプションは、聴覚障碍がある人や言語を学習している人を含むすべての人による音声コンテンツの理解を容易にします。また、ボイス アクセスは、動作に制限がある人や手根管症候群など使い過ぎによる障碍がある人を含め、すべての人が自分の声を使って機器を操作し、コンテンツを書き取れるように支援します。これらの体験は、障碍がある人々と共同で作り上げられ、他の多くの Windows ユーザーにも拡張されます。さらに、Windows ユーザーがあらゆる体験において、より効率的に、より生産的になれるよう支援したいと考えています。デザインを一新したクラウド型のファイル エクスプローラーにより、探しているものを簡単に見つけ、すべてのファイルを一箇所で集中的に見られるようになります。また、ファイル エクスプローラーでファイルをピン留めしたり、タブを作成したりすることができ、これまで 6 回のクリックが必要だった重要なファイルへのアクセスを 1 回で行えるようになります。

会議とコラボレーションの体験をさらに向上させるために、AI が支援する Windows 11 の新しいインテリジェント会議機能の提供も開始します。よりパーソナルで人間らしい体験を提供する、ボイス クラリティ (Voice Clarity) とボイス フォーカス (Voice Focus)、自動フレーミング、ポートレート背景ぼかし、アイコンタクトなどの新機能により、Windows を通じたユーザー同士のつながりが一層強化されました (ハードウェアに依存します)。

Windows 11 と Windows 365 で提供されるプロダクティビティとコラボレーション体験の詳細については、Microsoft 365 ブログを参照ください。

IT 部門を支援する Windows 管理効率化機能

マイクロソフトは、組織や IT 部門がリモートワークやハイブリッドワーク環境に適応していく中で、一貫性と管理容易性がこれまで以上に重要になっていることを理解しています。ここでは、Microsoft Endpoint Manager を使って、IT 部門がエンドポイント管理を簡素化できる例をいくつかご紹介します。

Windows、Microsoft Edge、Office のアップデートを自動化し、常に最新の状態にすることで IT 部門の負担を軽減できる新しいインテリジェントマネージドサービス Windows Autopatch を発表しました。Autopatch は、Windows Enterprise E3 のサブスクリプションの一部として、追加費用なしでお客様に提供されます。

Windows 365 は、Windows の体験をクラウドに拡張し、多様な働き方のニーズに対応します。Windows 365 Enterprise エディションは、企業内デバイスでも個人用デバイスでも Windows の最上級の体験を提供する柔軟性を備えており、全機能を Microsoft Endpoint Manager から管理できます。Endpoint Manager により、IT 部門は Windows 365 のクラウド PC を物理 PC とまとめて管理できるようになります。また、お客様から最も要望の多かった機能であるクラウド PC の Azure AD Join サポートが、5 月に提供開始となります。

また、Microsoft Edge のアプリケーション管理機能が Windows 11 に搭載され、従業員の働き方と場所に、より柔軟に対応できるようになります。従業員が私物デバイスを使って仕事のチェックやタスクを実行する必要がある場合でも、会社のリソースに安全にアクセスできるよう、IT 部門をサポートしたいとマイクロソフトは考えています。Endpoint Manager for Edge for Windows でアプリ保護ポリシーを適用することで、管理者はデータの入出力を設定できるだけでなく、デバイス上で許可される Windows Defender の脅威レベルを定義できるようになります。これにより、従業員が個人の Windows 端末から、セキュリティとプライバシーを維持しながら会社のリソースに安全にアクセスできるようにします。

また、Microsoft Endpoint Manager の新時代に向けた機能も発表します。本日、マイクロソフトは、ミッションクリティカルなエンドポイントおよびセキュリティ管理ツールを、クラウドを利用した単一のソリューションに統合する、プレミアムエンドポイントマネジメントの計画を発表しました。エンドユーザー体験の向上、エンドポイントセキュリティの強化、TCO の削減を目的とした Endpoint Manager の一連の機能を順次提供していく予定です。これらの新ソリューションは、クラウド、オンプレミス、デバイスプラットフォームを横断したエンドポイントの保護に役立ち、ゼロトラストセキュリティモデルの導入を目指す企業にとっての基盤となります。本日、リモートヘルプの提供も開始します。Endpoint Manager Remote のプレミアムエンドポイントマネジメント用アドオンの第一弾であり、ハイブリッドワークの重要なニーズに対応し、従業員がどこで働いていても、安全なヘルプデスクに案内することで、日々の IT 関連ニーズを安全にサポートします。IT 部門向けマネジメントソリューションの詳細については、こちらを参照ください。

PC とクラウドの境界線を取り払う

まもなく、Windows 11 と Windows 365 のパワーを組み合わせた新しい統合機能を提供します。この統合機能には、ワンクリックでクラウド PC とローカル PC をシームレスに移動できる Windows 365 Switch、ワンステップで Windows 365 Cloud PC を起動できる Windows 365 Boot、そして、オフライン作業でもデータを失わずに自動的に再同期できる Windows 365 Offline などが含まれます。これらのシナリオは企業にとってきわめて強力なものですが、Windows とマイクロソフト クラウドの統合の始まりに過ぎません。

デバイスパートナーによる支援

ハイブリッドワークを推進するにあたり、重要な要素の一つに、デバイスを最新で安全なものにすることがあります。マイクロソフトのエコシステムは、あらゆる価格帯で、2in1、ノートパソコン、デスクトップパソコンといった多様なデバイスを提供しています。Acer、ASUS、Dell Technologies、Dynabook、富士通クライアントコンピューティング、Getac、HP、Lenovo、LG、MSI、NEC PC、パナソニック、Samsung などの OEM パートナーが、シリコンパートナーの AMD、Intel、Qualcomm と共に、Windows 11 の最高レベルのイノベーションをお客様に提供します。このイノベーションには、Secured-Core PC、画期的なビデオ会議、次世代グラフィックス、1 日中使えるバッテリーライフ、フロントラインワーカーのための堅牢な設計、インスタントオン、高速メモリと最高レベルのパフォーマンス、持続可能性を考慮した設計などがあります。今は、新しい PC を購入するのに最適な時期です。

Windows は法人のお客様とハイブリッドワークに最適

この 2 年間で成功できた組織は、デジタルトランスフォーメーションを取り入れた組織でした。未来を確実に予測することはできませんが、Windows が、クラウド、インテリジェンス、デバイスを横断して、最先端のテクノロジとエクスペリエンスを提供し、お客様に変化に対応する力を提供できるようにすることをマイクロソフトは保証します。

Windows 11 と Windows 365 は、私たちをハイブリッドワークの次の時代へと導いてくれます。今こそ、企業は、Windows 11 と Windows 365 に移行すべき時です。マイクロソフトは、お客様の将来のビジネスをサポートするために、未来に向けて Windows を構築し、地球上で最も安全で管理しやすく、生産性の高い Windows の体験を提供していきます。

 

[参考]

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