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ユニークな樹脂開発のコラボレーションから Ocean Plastic マウスが誕生

エリオット スミス (Elliott Smith)

※本ブログは、米国時間 10 月 7 日に公開された “Collaboration on unique resin spurs creation of the Ocean Plastic Mouse” の抄訳を基に掲載しています。

マイクロソフトのサステナビリティへの取り組みにおいて、マウスのような小さなものがこれほど大きな影響を与えるとは考えてもいませんでした。そのきっかけは、プラスチック製のペットボトルと、より良い社会をつくり貢献したいという想いからでした。

米国立海洋局 (National Ocean Service) によると、科学者が海には 800 万トン以上のプラスチックが存在すると推定しています。2050 年までにプラスチックの数が魚の数を上回るという数字を算出した研究もあり、環境に多大な影響が及ぶことがわかります。そこで、マイクロソフトの製品チームとエンジニアリングチームでは、このプラスチック廃棄物を新たな方法で活用するという大きな事業に取り組んでいました。

Microsoft Ocean Plastic マウスの開発の始まりは、困難な課題を解決しようと熱心に取り組んでいたチームの人たちが投げかけた疑問でした。

「チームのみんなで、海洋プラスチックから樹脂を作って少しでも環境への負荷を減らすことはできないだろうかと考えました」と、Windows およびデバイスのデザインチームでシニアデザイナーを務めるパトリック ゴール (Patrick Gaule) は話します。「このアイデアを形にするところから始めました。どんな樹脂にするのか、どんな製品にするのか、プランを考えて検討しました。非常に難しいということはわかっていましたし、うまくいくかどうかもわかりませんでした」

プラスチック樹脂は、加熱によって炭化水素が細かく分解されることで作られます。合成プラスチックには、骨格成分にポリマーが含まれています。そしてポリマーは、モノマー残基という共有結合ユニットの繰り返しで構成されています。このポリマーには、ペットボトルやキャップ、パッケージ、その他一般的なプラスチック素材として使われるよう決まった特徴があります。ペレット状やビーズ状になったポリマー樹脂は、金型に入れられ製品に生まれ変わるのです。

2030 年までに廃棄物ゼロを目指すマイクロソフトの取り組みの一環として、同チームは社内のサステナビリティ助成金を受けて素材の開発に取りかかり、マウス表面の樹脂に海洋プラスチックを使うことに注力しました。市場には、水路や沿岸から約 30 マイル離れた場所で回収した海洋プラスチックを素材に使った製品がいくつか存在します。しかし、海や、海への水路から回収、またはそこから流れ着いたものであると第三者によって証明された海洋プラスチックを使って樹脂を作るのは、画期的なことなのです。

「何か違うことをしたかったのです」と、Windows およびデバイス部門で環境コンプライアンスディレクターを務めるコリーン ホームズ (Corinne Holmes) は話します。「まだきれいなものを活用するだけではなく、その先にチャレンジしたかったのです。このプラスチックは、ビーチに置かれた回収用のゴミ箱から集めたものではありません。3 週間ではなく、半年間ずっと放置されていたものなのです」

回収した海洋プラスチックは、樹脂作りに取り組むエンジニアチームに難題を突きつけました。というのも、熱や紫外線、湿気、塩分にさらされた素材は、すでに劣化が始まっていたからです。ペットボトルは、ポリエチレンテレフタレート (PET) という樹脂で作られており、一般的には繊維や布地に使われるポリエステルとして知られています。

「ペットボトルに使うエンジニアリングソリューションを用意する必要がありました」と、Surface デバイス担当の主席メカニカルエンジニア、トニー リー (Tony Li) は語ります。「使われている樹脂はポリエステルで、ペットボトルには適しているのですが、家電製品の一般的な素材には適していません。そこが課題でした。プラスチックの性質はすべて異なります。ポリエステルは、ハードウェアの筐体によく使われる他の樹脂より成形収縮率が高く、熱によるたわみが少なく、吸湿率が高いのです」

100% リサイクルされた PET プラスチックでマウス作ることは、化学組成的観点からして不可能なことでした。機械面および信頼性での仕様を満たさないためです。そこで、PET とポリカーボネート (PC) プラスチックを組み合わせたブレンド樹脂を作るというアイデアが解決策として選択されました。

プロジェクトは 2019 年後半に開始しました。マイクロソフトは複数のサプライヤーに連絡を取り、マウスに使う樹脂を作る際にリサイクルという選択肢や技術的なソリューションができないか検討しました。このプロジェクトでは、独自の海洋プラスチックを開発するだけでなく、その海洋廃棄物を回収し、洗浄し、付加価値の高いものに作り変えるため安全に輸送するという複雑なサプライチェーンが必要です。そのため、このような難題に挑戦しようと手を挙げるサプライヤーを見つけるのも困難でしたが、化学工業分野のグローバルリーダーである SABIC が、プロセス全体を継続して推進し、マウス制作に貴重な手を差し伸べてくれました。

「SABIC はこのプロジェクトに全面的に協力してくれました」とゴールは話します。「海洋プラスチックのありかを見つけるという難題に取り組んでくれました。アイデアの力もあって、同社幹部からの賛同も得ることができました。これはビジネスを越えた取り組みで、善良な地球市民になるということを意味しているのです」

Ocean Plastic マウス
Ocean Plastic マウスは、他のマイクロソフト製品と同様、厳しいテストを経て市場投入されました (画像: マイクロソフト)

SABIC は、50 年以上にわたってプラスチック事業に携わってきましたが、海洋プラスチックを回収して樹脂を作るには新たな趣向を凝らす必要がありました。

「課題のひとつに、当社で『管理の連鎖』と言っていたものがあります」と、SABIC の電気および電子部門担当ディレクターを務めるマハリ チャジャディ (Mahari Tjahjadi) 氏は語ります。「プラスチックの供給を最初から最後までどうやって追跡するかということです。海から調達するのであれば、私たちが単に主張するのではなく、調達先の正当性を第三者によって認定される必要があると考えました。このようなことは過去に実施したことがありません」

「当社はプラスチックに関する知識は豊富ですが、海洋プラスチックとなると別問題です。これには耐薬品性が重要となります。マウスを使う人が何かを食べたばかりで、食べ物の残りが手についているかもしれないですし、ハンドクリームをつけたばかりということもあるでしょう。だからこそ耐薬品性を高めなくてはならないのです。でないと、数ヶ月でマウスに不具合が生じます。また、見た目のこともあります。きれいに見せると言うのは簡単ですが、添加物を入れると化学変化が起こるため、実際にやるのは難しいものです。これによって製品全体に悪影響を及ぼすようなことは避けたいと考えました」

マイクロソフトでは、デバイスの品質基準を高く設定しており、これまで消費者が日常的に使用する製品の製造に海洋プラスチックを使ったことはありませんでした。適切に設計されていなければ、誤ってクリックしたりテーブルから落ちたりした際にマウスが壊れてしまいます。例えば、設計段階での難題のひとつに、デバイス内部のレバーがありました。レバーはユーザーの右クリックや左クリックに対応するものです。この部分のプラスチックには、クリックしてもレバーが壊れないよう十分な弾力性が必要なのですが、クリック好きなお客様の使用にも耐えられるよう強度も必要です。

「この製品は、マイクロソフトの信頼性プロセスを全て通過したものです」とホームズは話します。「近道などありませんでした。通常の開発プログラムと同じように、プロセスは全ての領域で行われました」

Ocean Plastic マウスの当初の目標は、再生海洋プラスチックを 10% 使用することでした。それが、試行錯誤と樹脂の開発により、マウスの外装には重量比で 20% 分の再生海洋プラスチック含有を達成しました。これは、約 470ml のペットボトルの半分ほどの量に相当します。

「当社のチームが想定を超え、難題に挑戦したことを非常に誇りに思います」と、マイクロソフトのデバイス部門でサプライチェーンおよびサステナビリティ担当バイスプレジデントを務めるドナ ウォートン (Donna Warton) は話します。「チームでは、目的に向かって突き進み、その目的に目標を設定することで意思へと変え、行動に移しました。デバイス部門みんなの熱意が、実現へと導いたのです。これには多大な努力が必要で、その道のりではパートナーにも重要な役割を果たしていただきました」

Ocean Plastic マウスの開発に携わった関係者全員が口を揃えて主張しているのは、これはより持続可能な製品を生み出し、最終的にプラスチック素材のより良いリサイクルへとつなげること。しかし、それは製品ライクサイクルを開発するにあたっての単なる小さな一歩に過ぎないということです。

海洋プラスチック樹脂には多大な開発投資が行われました。これは通常、マイクロソフト独自の製品を作るために使われるものです。ただ今回は、この樹脂を使って他社にも自ら環境にやさしいデバイスを作ってもらいたいと考えています。目標としては、マウスだけでなく、より大きなデバイスにもこのイノベーションを適用することです。世界中の組織がさらに環境にやさしい画期的な製品を求める中、競争の精神が良い方向に向かう原動力となるかもしれません。

「誇らしいと同時に、謙虚な気持ちもあります」と、ゴールは語ります。「これが最後なのではなく、旅の始まりなのです。お客様と共に、『このことについて真剣に考え、懸命に取り組みましょう』と言う時なのです。これは一例に過ぎず、同様の取り組みをもっと推進したいと考えています。まずは、購入してくれたお客様からの反響を楽しみにしています。お客様が購入に至った理由や、どこに興味を持ったのか聞いてみたいと考えています。それが今後の進歩につながっていくのです」

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