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インクルーシブなテクノロジへの取り組みを強化

デイブ・デイム (Dave Dame)
デバイス アクセシビリティ ディレクター

キーワード: Inclusive Tech Lab, Microsoft adaptive accessories

※本ブログは、米国時間 5 月 10 日に公開された ”Increasing our Focus on Inclusive Technology – Microsoft Accessibility Blog” の抄訳を基に掲載しています。

地球上のすべての個人とすべての組織がより多くのことを達成できるようにするというマイクロソフトのミッションに基づき、ここ数年来、マイクロソフトの開発チームはテクノロジをよりインクルーシブでアクセシブルにするための数々の製品や機能を発表してきました。本日、年次イベント Microsoft Ability Summit の第 12 回の一環として、新たに拡張された Inclusive Tech Lab、強力なソフトウェア新機能、および、障碍のある人々のテクノロジへのアクセスを向上できるよう設計された Microsoft adaptive accessories をご紹介します。

これらの発表は、インクルーシブなデザインに対するマイクロソフトのコミットメントの強化、すなわち、2018 年の Xbox Adaptive Controller の導入で示された取り組みが継続的に行われていることを示しています。Xbox Adaptive Controller は、運動障碍のあるゲーマーのニーズに応えるために設計されました。多様な外部スイッチ、マウント、ジョイスティックに対応することで、ゲーマーの個別のニーズに合わせたコントローラーのセットアップが可能になりました。マイクロソフトは、この Adaptive Controller を開発する過程で多くのことを学びました。この学びをさらに広げ、個人の生活のあらゆる場面に応用していきたいと強く願っています。

昨秋には、Surface アダプティブ キットを発表しました。これは、視覚障碍や運動障碍のある方が Surface デバイスを自分用にカスタマイズするためのラベル、インジケータ、オープナーなどのコレクションです。これらのケースでは、障碍のある人のコミュニティや障碍のある従業員との密接な連携がきわめて重要でした。この分野での活動を拡大するため、マイクロソフトのキャンパス内に新たに強化された Inclusive Tech Lab を開設することになりました。

Microsoft Inclusive Tech Lab

Inclusive Tech Lab は、2017 年に Xbox チームが開設したオリジナルのラボの後継施設です。新しい Inclusive Tech Lab は、さまざまな障碍のある人々のために学び、開発するという施設の当初の目的を引き継いでいます。アクセシブルなテクノロジを通じて、マイクロソフトは人々の学習、仕事、生活、そして娯楽のあり方にポジティブな影響を与えることができます。この新たに拡大されたスペースは、マイクロソフトが過去 5 年間に学んだことの表れであり、新たな方法と新たな製品による製品開発者の取り組みを支援します。さらに、この施設は、製品づくりのプロセスに物理的そして仮想的に参加し、パートナーとなってくれる来場者にとっても素晴らしい設備を備えています。

この取り組みを続けることを目的としてスペースが用意されています。高度にモジュール化されており、長期的にさまざまなプロジェクトで発生する特定のニーズに適応し、家庭、職場、学校、リモート接続を意図した製品やサービスに関する議論やデザインセッションを行うことができます。製品づくりのプロセスに意図的かつ積極的に障碍のある人々に参加してもらい、真の意味でのインクルーシブなデザイン構築に努め、可能性を追求するために作られた場所です。

Inclusive Tech Lab は、障碍のある人々について研究する場ではなく、障碍のある人々を代表する大使館のような場となることを意図しています。マイクロソフトのアクセシブルなハードウェア、ソフトウェア、サービス、および、パートナー企業が作成したエクスペリエンスが紹介される予定ですが、主に、マイクロソフトと障碍のある人のコミュニティが製品のデザインや方向性についてアイデアを出し、評価するためのインクルーシブなデザインのインキュベーターと位置付けられます。また、マイクロソフトのデザイナーが、障碍のある人々が直面する排除や制約について学びながら、過去の常識に挑戦する場でもあります。マイクロソフトは、その理解を生かして新しいアイデアを生み出し、「1 人」のためにデザインしたものを多くの人々のために拡張していきます。

Microsoft adaptive accessories のご紹介

新しい Microsoft adaptive accessories は、高い適応性と使いやすさを実現します。各製品は、マウスやキーボードの使用が困難な方でも、理想の環境を整え、生産性を向上させ、お気に入りのアプリケーションをより効果的に使用できるよう、障碍のある人のコミュニティと連携してデザインされました。従来型のマウスとキーボードは、運動障碍のある方にとって障壁になることがありました。これらの Microsoft adaptive accessories はさまざまな機能を備えており、PC を使いこなすのに苦労している人の悩みを解消してくれます。Microsoft adaptive accessories は、3 つの主要コンポーネントから構成されており、マウス、キーボード入力、ショートカットを自分のニーズに合わせて設定、3D プリント、カスタマイズできるようにしてくれます。

第 1 のコンポーネントである Microsoft Adaptive Mouse は、Microsoft Adaptive Mouse Tail とサムサポート、あるいは、3D プリントされたテールを使って、本当に自分に合うようにマウスをカスタマイズできます。Microsoft Adaptive マウスコア、テールエクステンション、サムサポートが一体化されており、軽量で携帯に便利なマウスが実現されました。また、サムサポートは利き手に合わせて簡単に入れ替えることができます。

次に、従来型のキーボードをセントラルハブと新しいワイヤレスボタンで置き換えたり、補強したりできる Microsoft adaptive accessories のセットがあります。Microsoft Adaptive Hub は、最大 4 つの Microsoft Adaptive Button と無線でペアリングでき、コードが散乱することなく複数の接続を可能にします。また、このハブは標準的な 3.5mm アシスティブテックスイッチにも対応し、複数のデバイスで使用できるように 3 つの異なるプロファイルを備えています。

Microsoft Adaptive Hub と組み合わせることで、Microsoft Adaptive Button は、十字キー、ジョイスティック、デュアルボタンなど、自分の好みの入力方式やさまざまなボタンキャップで簡単にカスタマイズでき、自分のニーズに合わせて独自のボタンキャップを 3D プリントすることもできます。無線方式で汎用性が高いデザインなので、Surface Pro のような 2 in 1 でも、通常の Windows PC でも、自分に最適なセットアップを実現できます。

今後の取り組み

今秋には、Microsoft adaptive accessories を提供開始する予定です。マイクロソフトは、より多くの人々に働き、遊び、創造する力を与えるテクノロジを学び、構築するために、障碍のある人のコミュニティを含むすべての人々を Inclusive Tech Lab に迎え入れることを待ち望んでいます。

マイクロソフトが提供するアダプティブテクノロジについての詳細や、Microsoft Ability Summit への登録・参加については、以下のリンクをご利用ください。

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