アーティストとファンが Microsoft Teams でつながる国内初の取り組み

音楽トーク番組「ROOMIC」の生配信オンラインイベントの
リモート観覧スペシャル企画を Teams で実施
音楽トーク番組「ROOMIC」の生配信オンラインイベント

新型コロナウイルス (COVID-19) の感染拡大防止の観点から、多くの人が集まるイベントは現在その多くが中止・延期・縮小を余儀なくされています。音楽業界も例外ではありません。昨年春から多くのライブやフェスなどが大きな影響を受けています。こうした中で、中京テレビの音楽トーク番組「ROOMIC」が、2021 年 2 月 8 日~9 日に初の生配信オンラインイベント「ROOMIC FESTIVAL」を開催、ライブの楽しさをバーチャルに体感してもらおうと、「リモート観覧スペシャル企画」(以下 リモート観覧) を Microsoft Teams を使って実施しました。

ROOMIC (ROOM OF MUSIC) は、2020 年 1 月にスタートした「音楽好きによる音楽好きのためのゆる~い音楽トーク番組」で、LiSA さん、古坂大魔王さん、BOYS AND MEN 田村 侑久さんが MC を務め、毎回多様なアーティストが演奏・歌唱したり、「ROOM OF MUSIC」(音楽の部屋) でトークしたりして展開されています。番組スタッフのお話によると、いつかは音楽フェスをやりたいと始めた番組だったのですが、コロナ禍でライブハウスに集まることができない、でも「ゆる~い音楽トーク番組」の雰囲気そのままに音楽フェスを実現したいという想いで、その方法を模索していたところ、たまたま目にしたブログ「Microsoft Teams の Together モードで NBA ファンとチームの試合体験を変革」でファンが Teams で選手に声援を送るバーチャル ファン ボードの存在を知り、当社にお声がけいただいたことが、実現のきっかけになりました。

リモート観覧は、本イベントのオンライン視聴チケットの購入者に、PIA LIVE STREAM での視聴に加えて、リモート観覧用の Teams 会議の URL が案内され、当日 Teams 会議に自身のカメラを ON にして参加すると、配信ライブ会場の各所に設置されたモニターやバーチャルスクリーンに表示され、ライブ空間を一緒に盛り上げられるというもの。リモート観覧は希望者のみが参加しましたが、それでも多くのファンが、国内初となるこの企画を楽しみました。

ライブパフォーマンス中は、リモート観覧者が踊ったりペンライトを振ったりしてライブを楽しむ様子が、ステージの上に投影されるバーチャルスクリーンに Teams 会議の 5×5=25 名のギャラリーとして表示され、参加者は誰でも、ライブ会場にいるかのように、出演者に直接声援を送ることができ、出演者にもその様子がリアルタイムに見えることで、ライブの一体感が醸成されました。

ライブの合間の出演者と MC によるトークでは、リモート観覧参加者が、マイクをオンにして声援を送ったり、出演者に直接質問できたりする機会が設けられ、ライブの興奮冷めやらぬ中、出演者に直接話しかけたり、感想を共有したりできる、オンラインならではの特別な時間となりました。自宅で観覧している子どもが就寝前に歯磨きしながら質問した場面は、このような取り組みだからこその体験と言えるでしょう。また、ピコ太郎さんのセッションでは、参加者全員がマイクをオンにして、聞きたい曲を声で直接リクエストできたり、演奏中の歓声と楽曲が同時に展開されたりしました。

ライブの合間に出演者と交流する参加者の様子
ライブの合間に出演者と交流する参加者の様子

■気軽に参加、アーティストと交流

リモート観覧では、音楽ファンに気軽に参加いただくために、事前に案内された URL をクリックするだけで Microsoft Teams の配信画面が立ち上がり、気軽に参加できるスタイルをとりました。リモート観覧に参加したい、でもカメラに顔が映るのは恥ずかしいという参加者は、カメラの前にぬいぐるみやアーティストのポスターを置いて演奏に合わせてぬいぐるみを動かすなど、それぞれ工夫してライブを盛り上げました。

事前案内
オンライン視聴チケット購入者に Microsoft Teams の使い方や質問方法を事前案内
イベント本番中のバックステージの様子
イベント本番中のバックステージの様子
ライブ映像に、Teams参加者のバーチャルスクリーンを組み合わせて配信しました
ライブ映像に、Teams 参加者のバーチャルスクリーンを組み合わせて配信しました
  • リモート観覧スペシャル企画の参加者から頂いたコメント:

「アーティストとつながっている感覚が味わえて特別な体験となった」
「リアルタイムでエールを伝えることができ、実際の会場にいるような気持ちになれた」
「この方は○○さんのファンなんだなぁと、ファン同士で気持ちが通じ合えて楽しめた」

  • 出演者から頂いたコメント:

「演奏中に Teams の画面の中で立ち上がって歌ったり踊ったりしているみんなの姿が見えたり、ライブ後も感想や質問を直接聞けたり、オンラインだからこその強みがたくさん見られた。色んな楽しみ方の可能性があると感じた」

■場所と時間、出演者と観客の壁を無くす、リモート観覧の可能性

今回のライブ配信やリモート観覧では、出演者がたびたび「全員がアリーナ席、最前列でライブに参加できる」とコメントするなど、従来の会場でのライブでは体験できない視点や臨場感で観覧できたり、合間に出演者と直接やりとりできたりするなど、リモートやオンラインだからこそ実現できた特別な体験が随所に見られました。ライブ会場に足を運ぶのが困難な遠隔地の方や、夜遅い時間に外出しづらい子どもが自宅から参加できるなど、場所と時間の制約を超えて、また、出演者と観客の壁を越えて、一緒にライブを楽しみ・作り上げる、様々な可能性を感じられる機会となりました。会場とリモート観覧のタイムラグや、映像・音声品質などの課題もありましたが、こうした取り組みはまだ始まったばかりです。今後も日本マイクロソフトは、最新テクノロジを駆使して、これまでに無い新しい体験のご提供をお手伝いしていきたいと考えています。

※ このイベントの模様は、2021 年 4 月 10 日 (土) 深夜 24 時 55 分から中京テレビにて地上波放送、動画・情報配信サービス Locipo (ロキポ) にて 1 週間の見逃し配信を予定しています。

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