新しい Surface Laptop Go 3、Surface Laptop Studio 2、日本で販売を開始
※本ブログは、2023 年 10 月 3 日に開催した、Surface 開発責任者ピート キャリアコウによる報道関係者向け説明会を元に再構成したものです。新しい Surface について、デモンストレーションを交え語った内容をご紹介します。
Microsoft CVP, Microsoft Devices ピート キャリアコウ (Pete Kyriacou)
本日は新しい Surface デバイスを、日本の皆さんにご紹介できることを嬉しく思います。併せて、これからの AI の可能性とマイクロソフトの取り組みもご紹介します。
■10 月 3 日 Microsoft Surface の新デバイスを販売開始
マイクロソフトでは「地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする」というミッションを掲げています。Surface の設計においてもその性能を最大限活用し、みなさんが達成したいことを最大限お手伝いできる製品であることが重要です。そして、ユーザーの皆さんが最も身近なところで体験いただける表現の一つが Surface なのです。
ここ数年デバイスに求められることが、大きく変わっています。ハイブリッドワーク、ハイブリッドスクール、デバイスを携帯して通勤するといった新たなニーズが、デバイスの品質やこだわりにも大きな影響を与えています。見た目だけでなく、マイクやスピーカーに良質な音が求められ、機能の細部も重要な課題となりました。
私たちは、常にイノベーションに注力しています。そして、お客様の声に耳を傾け、変えるべきものは変え、変えてはいけないものを理解することも重視しています。喜ばしいことに Surface は日本の多くのユーザーに選ばれています。特に大学生からのニーズは高く、「より多くのことを達成できるようにする」という私たちのミッションが新しい大学生活をより充実させたい大学生に高く評価されていると理解しています。
Surface の設計には多くのエンジニアが携わっています。Surface は単なる部品の寄せ集めではありません。カメラやスピーカー、マイクなど細部に至るまで、優秀なエンジニアたちが細心の配慮をもって開発しています。バックグラウンドで行われる Windows の高品質な画像処理、長時間バッテリーなど目に見えない部分まで、幾重にもおよぶテストを通じ、パフォーマンスをチューニングするのも優秀なエンジニアでこそ成せることなのです。
私は自身のキャリアの初期に、日本の企業で働くことができました。当時、日本の文化に触れ、日本人の品質へのこだわりや匠の技を学べたことに感謝しています。その時の経験や思いは今、Surface の設計やデザインに色濃く活かされています。
■アクセシビリティとサスティナビリティの追求
Surface を設計する上で、重要な柱が 2 つあります。1 つ目は「アクセシビリティ」です。あらゆる人が使いやすい製品をデザインすること。マイクロソフトでは長年、インクルーシブ デザインに取り組んでおり、当社には「インクルーシブ デザイン ラボ」と呼ばれる施設があります。ラボでは様々な障碍のある方々に実際に製品を使ってもらい、フィードバックを受け、改良しながら設計を行っています。Xbox Adaptive Controller、Adaptive Kit そして Adaptive Pen Grips など、これまで様々な製品をリリースしましたが、私たちの目的は単にデバイスを作ることではありません。「あらゆる人に同じ体験を提供すること」、それが私たちの達成したい目標なのです。
2 つ目は「サスティナビリティ」です。マイクロソフトでは 2030 年までに、カーボン ネガティブを達成する目標を掲げています。より環境負荷の少ない材料を使い、堅牢で修理のしやすいデバイスを設計します。もちろん開発は一切妥協しません。お客様の期待に応えながら、目標達成に向け日々たゆまぬ努力を重ねるエンジニアチームを誇りに思います。日本では 2023 年 6 月より、認定サービス プロバイダーによる修理サービスが開始されました。ぜひこちらもご活用ください。
■次世代の PC コンピューティング
新しいデバイスを設計する際に、私たちは、ユーザーの生産性を向上させるハードウェアとソフトウェアの組み合わせを考えます。AI 新時代といわれる今、AI は私たちがより創造的に、より知識を深める手助けになるべきと、私たちは考えています。私たちは先日、Microsoft Copilot が Windows 11 に搭載されることを発表しました。Copilot in Windows では、タイピングでも音声でも入力が可能で、コピーしたデータや画面のクリップ、キーボードによる入力、音声入力、文脈を把握し論理的なアドバイスを提供します。また、デバイスとの相互作用も起こり、一部の機能ではペンでの入力を活かせるなど総合的に活用することができます。これは Windows 独自のものであり、Surface ならではの特徴です。AI アプリケーションではなく複数のアプリケーションを横断する、いわば OS に組み込まれた AI エージェントです。Microsoft Copilot により、複数の種類のデータを横断的に AI が処理する、OS の新しい時代が始まったのです。最新の Windows 11 アップデートでは、 多数の新機能が追加される予定です。ペイント、フォト、Snipping Tool、Clipchamp、メモ帳、Outlook など、すべてが新しい Windows 11 で実現できるのです。
■ Microsoft Surface ラインナップ
素晴らしい AI 体験を実現する、新しい Surface デバイスをご紹介します。
・最もポータブルな Surface Laptop Go 3
まずは Surface Laptop Go 3 です。シリーズの中でも最も薄く、最も軽く、最もポータブルなノートパソコンです。クラフトマンシップを細部にわたり体感でき、タイプ音は静かで、タッチパッドは非常にスムーズです。デバイスの性能も向上しています。intel® Core i5 プロセッサと、8 ギガの RAM を搭載し、初代のモデルと比較し 88% 速くなっています。バッテリー駆動時間は最大 15 時間、12.4 インチの鮮やかなタッチスクリーンも魅力です。Windows Hello に対応した指紋リーダーを電源ボタンに搭載し、セキュアながら簡単にログインが可能でき、更に Copilot in Windows が組み合わさることで、モバイル性、携帯性、生産性を向上させています。サスティナビリティへの取り組みも強化しています。マザーボードをはじめコネクターやバッテリーなど、修理可能な部品は 15 を超えています。
・最もパワフルな Surface Laptop Studio 2
次にご紹介するのが、最も多機能でパワフルな Surface Laptop Studio 2 です。インテルが初めて出荷する NPU を搭載した最新の第 13 世代 intel® Core™ プロセッサは、前モデルの 2 倍の演算能力を誇ります。 NVIDIA の最新のグラフィック プロセッサ 40 シリーズおよび NVIDIA® RTX™ 2000 Ada による圧巻のグラフィックスを、鮮やかなタッチ スクリーン ディスプレイに投影します。さらにエンドユーザーの声に応え、以前の Laptop Studio にはなかった USB-A を含む新しい USB ポートの追加と microSD リーダーも搭載しています。外出先での迅速な編集と生産性を向上させる、ポータブルスタジオの誕生です。オンライン コミュニケーションに欠かせない、広角スタジオカメラのパフォーマンスにも注目ください。NPU がリアルタイムで視線補正や自動フレーミングまで AI 処理し、画面の中でも美しい姿を表現します。CPU、GPU、NPU を組み合わせ、マイクロソフト製品の中で最も先進的でパワフルなノートパソコンとなっています。
アクセシビリティも向上しています。ハプティック タッチパッドは現在最もインクルーシブなデザインです。ソフトウェアと組み合わせ (アダプティブ タッチ モード)、右クリックのゾーンを変更したり、クリックに必要な圧力を調整したり。手先の器用さや運動能力に困難さのある方だけでなく、ユーザーの高齢化への配慮にもつながっています。
Photoshop などのサードパーティのツールも、Windows のパワーで快適に使いこなすことができます。マウス、キーボード、ペン操作も非常にスムーズで、ユーザーのクリエイティブな活動をサポートします。
■すべての AI が集まる場所になる
これからどんな未来が待っているのか、と考えるとワクワクします。Surface というデバイスに、Windows のパワーとサードパーティのアプリケーションを一体化させ、より生産的に、よりクリエイティブに。ぜひご自身で新しい Surface を体験してください。皆さんのデバイスでどのようなものが作られるのか、ぜひフィードバックも聞かせてください。楽しみにしています。
このほか、当日会場では、法人向けに発売された Surface Go 4 for Business および、50 インチと 80 インチのタッチスクリーンを実現した Surface Hub 3 (国内発売時期は未定) の紹介も行われました。詳しい情報は Surface Go 4 for Business と Surface Hub 3 をご参照ください。
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