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基幹業務のクラウド化は、今インフレクションポイント(変曲点)を迎えている

今、企業の基幹システムのクラウド化が加速度的に進んでいます。中でも基幹業務システムの中核に位置する SAP社の SAP HANAをはじめとする基幹業務システムをクラウド化する動きが各企業で強まっている中で、 今回、マイクロソフトでアジア地域における SAP on Azure の 営業をリードする Adam Barker が来日。アジアにおける基幹システムのクラウド化の進捗と、今回の来日について話を聞きました。

 

Q:日本に来日した目的は?

A:私自身は、アジアのAzure のスペシャリストチームで特にSAPソリューションをご利用のお客様のクラウド移行を営業部隊として支援しています。

様々なニュースをご覧になっているかもしれませんが、現在マイクロソフトでは基幹系業務システムのクラウド化の 推進を世界規模で力を入れています。特にアジアでは、直近6か月の間に日本やオーストラリアも含め、 データセンターの増強を行ってきました。既にアジアでは、SAPソリューションの最大となる SAP HANA Large Instances のクラウド化にも対応する準備が整っており、更に社内のレディネス、社外のお客様へのコミュニケーションの強化、販売パートナー企業とのより強固な連携などを行っているところです。 今回、日本でもその活動を行っており、SAP on Azure の アジアワイドでの経験が豊富なアーキテクトと共に来日しました。非常に忙しい毎日でしたが、色々なお客様とお会いする機会があり、かなり充実した1週間であったと感じています。

Q:アジアにおける基幹業務のクラウド化の進み具合は?

A:はい、実際多くのアジア各国でSAPソリューションがAzure上に展開されているのを目の当たりにしています。日本はもちろんのこと、中国、マレーシア、インド、オーストラリアなどが顕著です。最近の事例ですと、 マレーシア航空(英語)において、最近お使いいただくようになりましたね。また、アジア全体も基幹システムのクラウド化というテーマにおいてはポジティブな流れになってきていると感じています。お客様からもただのコスト削減という見方から、更なるビジネスベネフィットを生む新たなイノベーションであると言われるようになったのは大きな変化ではないでしょうか。

Q:アジア各国と比較して日本のお客様に今必要なことは?

A : 今週、多くのお客様の訪問を通じて、SAP on Azure において、日本は世界でもリードしているポジションにあると強く感じています。今回Large Instances が利用できるようになるのもその表れといっていいでしょう。一方世界では、もう既にかなり大きなSAPのワークロードなどをクラウド上で展開されているお客様がどんどん生まれているのに対し、日本のお客様はまだまだ、クラウドに対する信頼性、クラウドでシステム稼働することで生まれる様々な企業メリットなどの理解を深め、クラウド移行への自信とマイクロソフトへの信頼を持っていただく必要があるのではないかと改めて感じました。日本のチームとも連携し、今後お客様へのコミュニケーションをより強化していく予定です。

Q:基幹システム 主に SAP のソリューションを Microsoft Azure というクラウドに移行するのは どのようなお客様に向いているのか?

A:どのお客様に向いているというよりかは、お客様企業内の様々なものに起因してクラウド化を検討されることが非常に多いのが現状です。 基本的には全体的なシステムの刷新のロードマップの中で、インフラ部分をどうするかという点でクラウド化が検討されるというということを多く聞きます。 まずは開発環境をクラウド化したい、DRの機能として活用したい等です。一般的にSAPシステムというのは5年先取りして検討していく必要があります。お客様の多くは今まさにこの5年間で、次世代システムをどのように考えるのかというのが非常に大きな課題になっているのも確かです。SAP HANAへの移行は戦略的にとても重要で、今ここで新たなハードウェアの購入をする代わりにクラウド上でSAP HANA を運用する選択というのはお客様にとって非常に柔軟性の高いソリューションといえます。

Q:今後の日本の市場、日本の企業への期待は?

A: 現在、SAP on Azure に関しては非常に多くのお客様に興味を持っていただいています。 我々のデータセンターの増強、技術力、パートナー企業様との連携の強化に比例するように、お客様の クラウド化に関する意識というのも、今まさにインフレクションポイント(変曲点)に達しているのではないかと 今回の来日期間中、お客様・パートナー企業様との会話からも強く感じています。それにまさに合わせるかのように、SAP HANA のワークロードに対応する「Large Instances 」が、いよいよ12月に日本の東西のデータセンターから提供が開始されます。これにより日本におけるクラウド活用が更に促進されることを期待しています。

参考情報

2017年6月1日 Microsoft Azure の日本データセンター基盤を大幅拡張、 基幹業務システムのクラウド化促進を強化

2017年1月16日  Microsoft Azure の日本データセンター基盤を拡張、基幹業務システムのクラウド化を促進

SAP on Azureについて https://azure.microsoft.com/ja-jp/solutions/sap/

SAP HANA on Azure について https://azure.microsoft.com/ja-jp/services/virtual-machines/sap-hana/