de:code 2019
Road to 2020 : Intelligent Cloud、Intelligent Edge で日本の社会変革に貢献
今年で 6 回目となるテクニカルカンファレンス de:code 2019 が 5 月 29 – 30 日の 2 日間、開催されました。初日の基調講演では開発者、IT 技術者など 2,000 名を超える参加者を前に、Intelligent Cloud & Intelligent Edge の世界観における最新テクノロジと、日本および世界におけるクラウドと AI を活用した様々な事例をご紹介しました。
代表取締役 社長の平野からは、Red Hat、Adobe、SAP などとの連携がグローバルで強化されるだけでなく、日本の企業においてもソニーとの提携を発表するなど、オープンなパートナーシップが拡大していることをお話しするとともに、お客様へのデジタルトランスフォーメーションを実現するためのすべての信頼の基盤となるMicrosoft Azure、Dynamics 365 と Power Platform、Microsoft 365、さらに新たに注力していく Cloud ベースの Gaming を含めた 4 つのクラウドプラットフォームの提供を推進するとともに、2020 年に向けて 3 つのイノベーション(インダストリイノベーション・ワークスタイルイノベーション・ライフスタイルイノベーション)を中核とし、日本の社会変革に対して今後も貢献し続けることをお約束しました。
また、デジタルトランスフォーメーションの最新事例として、トヨタ自動車様のクラウドと Mixed Reality の活用事例を紹介しました。トヨタ自動車様は 2019年内に HoloLens 2 を導入し、3D 作業手順書・修理書をトヨタ販売店へ順次展開されます。
アセントロボティクス株式会社 代表取締役の石崎様が登壇し、自動運転向け AI ソフトウェアの開発基盤として Microsoft Azure を採用するだけでなく、マイクロソフトと協業し技術開発をすすめ、完全自動運転テクノロジの実用化の実現に向けてマイクロソフトへの期待をお話しいただきました。
Microsoft 365 を担当するコーポレートバイスプレジデントのジャレッド スパタロウからは、目覚ましい技術革新が進む中、開発者の皆様をはじめ、私たちの働き方がどのように変化を遂げていったのか、働き方の進化とそれに伴うテクノロジの変化について話しました。「生産性はアプリやデバイスによって変容してきた」とこれまでを振り返り、今中心にあるのは「人」であり、その「人」のクリエイティブな体験をより支援するために Microsoft 365 は存在していると解説しました。
そして、さらに働き方に変化をもたらす Microsoft 365 について Windows、Office、Edge、Teams という 4 つの機会とそれを支える Microsoft Graph について様々なデモを交えてご紹介しました。三井物産株式会社様が Microsoft 365 や Teams を活用され、働き方改革とデジタルトランスフォーメーションに取り組まれていることをご紹介しました。
今年高校を卒業し、この春から歌手デビューしたりんなから、休憩時間に新曲の紹介がされただけでなく、AI の技術を活用して自動生成された平野のダンスも披露されました。こちらは、音楽に合わせてプロのダンサーの振り付けスケルトンとの合成を行い、最終的に平野があたかもプロのように踊る姿が披露されたため、会場は大きなどよめきに包まれました。
Microsoft Azure のコーポレートバイスプレジデントである ジュリア ホワイト からは、Fortune 500 の企業のうち 95% 以上が Microsoft Azure をビジネスでお使いいただいている実績について共有。
そして、あらゆる開発者のためのクラウドプラットフォーム Microsoft Azure の革新的な新機能にをデモを交えて紹介、発表されたばかりの Visual Studio といったの開発ツール、IoT ソリューションなどの開発を支えるクラウドネイティブアプリ、Azure Cognitive Services を中心とした AI の新機能だけでなく、スターバックスコーヒー、オリンパスの最新の事例もあわせてご紹介しました。
最後は HoloLens の開発の中心メンバーであり、テクニカルフェローのアレックス キップマンから、先般発表された最新 Mixed Reality(複合現実)デバイスである HoloLens 2 を日本で初めて開発者の皆様へお披露目し、最新情報をお話ししました。
キップマンは自ら HoloLens 2 を装着、その場でデモを実践。バーチャルな 3D のキップマンのイメージをステージに投影し、その場で大きさを変えたり、2 体表示してゲームのように戦わせたり、また、キップマンが英語で話した内容を、AI が日本語に翻訳し、本人が日本語で話しているかのようなプレゼンテーションも行いました。あまりにリアルに日本語を話すキップマンの 3D モデルに、会場からは拍手も起こりました。
「Mixed Reality の将来は皆さんの夢を実現します。マイクロソフトは、この変革をさらに進めていくために、よりオープンなエコシステムを提供し、多くの開発者とともに新しい世界を創っていきます」とこれからもすべての人がより多くのことを実現するためのお手伝いをしていくことをお約束しました。
de:code 2019 の基調講演のオンデマンド配信はこちらからご覧いただけます。
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関連情報
・仏像の表情分析に AI を活用:奈良大学が、Cognitive Services を用いて全国約 210 体の仏像について表情や年齢などを分析
・Rebuilding an icon: a call for the sharing of open data to help restore Notre-Dame(英語)
・ソニーとマイクロソフト、新しいクラウドベースのゲーム体験や AI ソリューションの開発に関する戦略的提携に向け意向確認書を締結
・トヨタ自動車が、自動車の修理・点検業務において Mixed Reality を活用。トヨタ販売店に HoloLens 2 を順次展開
・流通業のデジタルトランスフォーメーションを加速する支援策を発表
・アセントロボティクスと日本マイクロソフトがクラウドを活用した自動運転テクノロジ開発に向けて協業
・デジタルトランスフォーメーションを推進する三井物産をマイクロソフトが支援
・テクノロジを駆使してお客様とのパーソナルなつながりを構築するスターバックス
・オリンパス株式会社が推進する AI や IoT を活用したデジタルトランスフォーメーションを支援
・MWC バルセロナにおいて Microsoft HoloLens 2 を発表
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