ラルフ ハウプター (Ralph Haupter) Microsoft Asia、プレジデント
※ 本ブログは、アジア時間 11 月 12 日 に公開された ”Experience Center Asia: Showcasing the new future of work, today” の抄訳です。
「私たちの業界は伝統を尊重しません。イノベーションを尊重するのです」とマイクロソフト CEO のサティア ナデラ (Satya Nadella) は述べました。
その精神に則り、本日、米国以外では初の Experience Center をシンガポールに開設したことを発表します。
当センターは、この地域から生まれたすばらしいアイデアを実現できるよう支援し、お客様やパートナーと共に未来を構想し、共創していくための場です。
イノベーションを尊ぶ Experience Center は、地球上のすべての個人とすべての組織がより多くのことを達成できるよう支援するというマイクロソフトのミッションを裏付けるものです。
新たな道を共に歩む
アジアの産業はあらゆる場所で大規模なデジタルトランスフォーメーションを経験しています。従来型の銀行、小売、製造などの企業がビジネスモデルを再構成し、インテリジェントな組織となることを余儀なくされています。
デジタルトランスフォーメーションは旅路であり、マイクロソフトは、アジア太平洋地域のお客様やパートナーの皆様と共に同じ道を共に歩んでいきたいと考えています。
世界で活躍する先進的企業によるビジネス変革のためのデータ、AI、IoT のテクノロジ活用事例から学び、インスピレーションを得られるようにすること、これが、私たちが Experience Center を開設した理由です。
未来を直接体験する
Experience Center におけるお客様事例のリアルなデモは、あらゆる業界の企業がテクノロジを活用して、自社のビジネスを変革していることを訪れる人に示してくれます。
未来の製造業では、インテリジェントなサプライチェーン、予知保全、メンテナンスによる新たなレベルのインテリジェンスが重要になることを誰もが理解しています。Experience Center では、Toyota Material Handling Europe のデモにより、このコンセプトを強調しています。同社は、パターンを認識し、プロセスを自動化し、工場フロアの流れを学習する自律型のパレットドローンを活用することで未来の工場のビジョンを可視化しています。これにより、同社は自律型システムの最大の障害の一つである倉庫の運用の中断を劇的に削減できるようになります
製造業以外では、小売業において大手スーパーマーケット Kroger が AI とアナリティクスを活用して消費者のショッピング体験を向上した事例を見ることができます。
今や、AI や IoT などの先進的テクノロジが農業などの伝統的な産業を変革しています。Experience Center を訪れる人は、マイクロソフトと FarmBeats が土壌中のセンサーと上空のドローンを使用してスマートで効率的な農業を実現しているデモを見ることができます。
また、Experience Center では、通常は直接体験できない事例を実際に体験できます。たとえば、フォーミュラ 1 (F1) のデモでは、技術スタッフが空力特性、性能、ハンドリングを向上できるよう支援するために、200 個以上のセンサーが 500 億個以上のデータポイントを収集しているのを見ることができ、まるで F1 エンジニアリングチームの一員となったかのような興奮を感じられるでしょう
Experience Center は既に実装、実用化されている事例をデモするだけではありません。充実した設備を備えた Innovation Factory では、お客様そしてパートナーの皆様と共にコンセプト会議、ストラテジーセッション、ハッカソンなどを通じて新たなアプローチを進めています。
信頼の構築
これらのイノベーションは信頼の基盤があってこそ意味を持ちます。ご存知のように、サイバー脅威が企業に常につきまとう課題になっています。成長とトランスフォーメーションの実現には、クラウドプラットフォームと AI のアクセスが容易でありつつ、安全でなければなりません。テクノロジが信頼されなければ、その採用が進むことはないからです。マイクロソフトは、お客様に安全を提供する責任を重視しています。それが、セキュリティに年間 10 億ドル以上を投資している理由です。
マイクロソフトの CSC (Cybersecurity Center) は専任のサイバー犯罪対応チームを擁しており、インテリジェンスとビッグデータ フォレンジック（ビッグデータを収集・分析し、脅威や攻撃に対処する技術）を活用して、地域のお客様、パートナー、司法機関に対するサイバー脅威の無力化を支援し、より安全なインターネットのエコシステムの構築に貢献しています。
持続可能なコラボレーション
イノベーションの活用は持続可能な形で行われなければなりません。その取り組みは、Experience Center が位置する Frasers Tower から始まっています。マイクロソフトは、900 個のセンサーと 179 個の Bluetooth ビーコンを活用したデータ収集と AI モデリングにより、オフィスのデジタルツイン（仮想的コピー）を作成しました。
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収集されたデータの可視化により、電力消費の削減、会議室利用の最適化、室温と CO2 排出量の制御などのオフィス管理が実現されます。Azure IoT 上のデータにより、エネルギーの利用や共用スペースの利用を深く理解し、最適化することで、よりスマートな意思決定を行うことができるようになりました。
実際、共用スペースは、マイクロソフトがこの拠点で構築した、コラボレイティブで障がい者に配慮した環境のごく一部に過ぎません。マイクロソフトは、テクノロジ、イノベーション、多様性の文化を重視して、物理的な世界とデジタルの世界を組み合わせ、人間中心の場を作り上げました。
ここでは、ファイル共用から電話までのあらゆる作業に Microsoft Teams を活用して、時間を節約し、生産性を向上しています。会議室には、Surface 上で稼働するタッチスクリーンのホワイトボードが備えられており、チームの全員が、そこにいてもいなくても、容易にプレゼンテーション、情報共有、ディスカッションを行えるようになっています。
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また、人々の個人的な生活を支援するためのスペースも提供しています。たとえば、授乳室、キッチン、ジェンダー ニュートラルなトイレ、そして、ヨガ、スポーツ、映画鑑賞などに利用できるコミュニティスペースなどです。マイクロソフトは常に有言実行を心がけています。
オープンイノベーション
仕事の改革に継続的にフォーカスしていくためには、実際に日々それを体験していくことに勝る方法はありません。マイクロソフトの Experience Center は、アジア太平洋地域においてかつてなかった方法で、テクノロジ、イノベーション、および文化の多様性を組み合わせています。変革と成長のための新たな方法を共有し、再創造し、共に構築していくことを楽しみにしています。そして共に未来を造っていくために、多くの企業の皆様のご来場をお待ちしています。
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